仕入れ担当の森田です。
「お寺に行ったら法事の名前が貼り出してあったわ。
気になるんやけど、どこまで法事ってしたらええんやろ?」
新年早々にこんなプレッシャーを受けられた方もおられるのではないでしょうか。
そもそも法事ってなぜするのでしょうか?
法事をすることで生きている私たちに何かメリットはあるのでしょうか?
中国が起源になっている?
法事は中国の十王信仰が元になっています。
亡くなってから初七~七七日忌(四十九日)の7回に百か日(卒哭)、一周忌、三回忌の十王です。
これに七回忌、十三回忌、三十三回忌が日本で加わり十三仏信仰といわれています。
ここに宗派やお寺さんのローカルルールが加わり現在のかたちに落ち着いています。
ですからお寺さんによって法事のタイミングは様々なのです。
何回忌まですればいいの?
理想はその都度すべてすることなのですが、あえて大きめの行事となると、
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌となります。
亡くなってから徐々に間隔が長くなり、こうすることで悲しみが和らいでいくのでしょう。
昔は寿命が短かく三十三回忌を過ぎると死者のことを知っている人がほとんどいなかったため、これで弔い上げが多かったようです。
今ですと五十回忌ぐらいなのかも知れません。
昔はお墓も個人のお墓だったため、弔い上げでお墓も無くしていました(墓倒しといい埋めていました)。
そもそも何で法事が必要なの?
これもよく聞きます。
でも昔から続いているものには必ずメリットがあります。
そうです。現世利益というメリットがあったから続いてきたのでしょう。
これには「功徳」と「廻向」という考え方があります。
良い行為をすれば功徳が積まれます。
法事は亡くなった方への供養ですから功徳が積まれます。
故人はその功徳によってあの世で幸せになります。
さらに積まれた功徳は故人によって子孫に幸せを廻してくれるのです。
これを「廻向」といいます。
いい行いを貯金してそれが返ってくるのが法事の仕組みなのです。
まとめ
いかがでしたか?
法事も実は生きている私たちのためにやっていることになります。
信じる信じないはもちろんあなた次第。
今年も目に見えないものを大切にしたいですね。