仕入れ担当の森田です。
先日、知人にこんなことを聞かれました。
法事は何のためにすしてるの?
お寺さんの金儲けちゃうの?
と無神経に言い出すものですから、私なりに少し話をまとめて答えました。
申し添えておきますが、私はただの石屋のオヤジですので、内容の真意につきましては宗教者にご確認ください。
そもそも、昔から続いているものには必ずメリットがあります。
人間は建前だけで伝統を守り続けられるほど出来ていないと私は思っています。
ですから現世利益が前提にあると思うのです。
ここで仏教の出番です。
仏教には「功徳(くどく)」と「廻向(えこう)」という考え方があります。
良い行為をすれば功徳が積まれます。
ここでいう良い行為とは死者の冥福を祈る供養のことです。
法事は亡くなった方への供養ですから、することにより功徳が積まれます。
それを受け取った故人は、その功徳によってあの世で幸せになります。
さて、いいものをもらった人は次にどんなことをするのでしょうか。
そうです。お返ししないといけないときっと思うはずです。
ですから、あの世にいる故人は積まれた功徳を私たち子孫に廻してくれるのです。
これを「廻向」といいます。
つまり、いい行いを貯金してそれが返ってくるのが法事の仕組みなのです。
ということは冒頭の、
法事は何のためにすしてるの?お寺さんの金儲けちゃうの?
これの答えは私のためです。
その供養にお経のプロであるお寺さんにお願いしているわけですね。
確かにお経は自分で読んでもいいのかもしれませんが、法事のときぐらいはプロに読んでもらったほうが効果がありそうです。