本店 砂原です。
前回追加彫刻の際の色入れについてお話致しましたが、今回は追加彫刻のご依頼を頂いた後にさせていただく、
拓本取りについてお話させていただきます。
まず拓本とは何だろう?から始まるかと思います。私も入社した当初は意味が分かりませんでした。
拓本とは、木や石、または石碑(せきひ)や器物に刻まれた文字や文様を紙に写しとったものをいいます。その方法には乾拓(かんたく)
法と湿拓(しったく)法とがあり、湿拓法にはさらに直接湿拓法と間接湿拓法の2種類の方法があります。
今回ご説明するのは、乾拓法です。手順としては、
①拓本を取りたい文字の表面に汚れや水分が付いていないかの確認です。汚れや水分がある際には、十分に拭き取ってからになります。
②シワがないように、用紙を養生テープでしっかりと固定します
※少しシワができていますが、、、
③この墨を使用して、用紙を破かないように丁寧になぞります。
しっかりと全体の角や文字が浮き出るように、力を加えることがポイントです
④文字の見落としがないように、しっかりと全体をなぞることで、文字が浮き出てきます。
拓本を取る前には、分かりにくかった文字が浮き出てくることで、全体の雰囲気が分かるのも楽しみの一つです。
この拓本を元にお客様の彫刻の原稿を作成しております。