仕入れ担当の森田です。
石の色はさまざまですが、どこでその色の違いはでるのか。
ちょっと調べてみました。
Q.白い石と黒い石の違いを教えてください。
A.石の主成分や生成のされ方により色目が変わってきます。
白い石
私たちの身近でお墓に使われている白やグレーの石は花崗岩といいます。
通常、みかげ石と言われるのはこの花崗岩です。
「みかげ石」とひらがなで表現するのは、神戸市御影から産出される「本御影石」と区別するためです。
さて花崗岩は主に、長石、石英、黒雲母という成分でできています。
石の色はこの中でも長石の色で決まります。
白以外にもピンク、赤、茶、黄色などがあります。
白い貴婦人といわれる「稲田石」は茨城県産。
ピンクの石「万成石」は岡山県産です。
黒い石
黒い石は斑れい岩といいます。
花崗岩に比べて鉄分とマグネシウムが豊富です。
黒っぽいと重厚に見えますが、実際の重さも黒のほうが重いです。
白い石に比べて艶を出すのは大変ですが、しっかり磨けば鏡面のように輝きます。
数少ない日本の黒い石「浮金石」は、表面の金色の粒子が特徴です。
こちらはインドの「YKD」、真っ黒です。
黒っぽい石
紹介しました花崗岩と斑れい岩はどちらも深成岩という分類になります。
マグマが地下深くでゆっくりと冷やされてできているため、磨くと鏡のようになります。
それに比べて、もう少し地表に近いところで固まると急激に冷やされます。
小さな穴がたくさんできる場合もあり、これが安山岩や玄武岩というものです。
安山岩は私たち丹波の者にとってはとても身近です。
丹波石(鉄平石)は安山岩です。
磨いても鏡面のようにはなりませんが、独特な質感が魅力的です。
また関東地方の最高級銘石といわれる本小松石も安山岩です。
こちらは磨けばグリーンの爽やかな色になります。
多くの有名人がこの「本小松石」でお墓を作っています。
玄武岩は豊岡に玄武洞公園があります。
柱状節理といって5~6角形の柱がびっしりと立っています。
大迫力です。豊岡に行かれたときにはぜひお立ち寄りください。
これ以外にも、
大谷石で有名な凝灰岩、
とても細かい粒子を固めたような砂岩、
白い大理石といえば石灰岩(細かく分ければもっとあります)、
など、用途によって選んで使っています。
ちょっと話が脱線しましたが、今回は白い石と黒い石についてお話しました。