こんにちは、たんば篠山店の上山です。
一昨年の今頃の話です。
その日はお盆も過ぎた8月下旬、暑い日の昼下がり。
人っ子一人居ない墓地。
お隣の京都府南丹市の墓地で用事を済ませ、車に戻りかけた時に遠くの方から何か聞こえてきました。
「すみませーん!助けてくださーい、すみませーん!」
え、何? 空耳? 何?
声の聞こえてきた方へ行くと女性が二人座り込んでいました。
「母が… 母が、倒れて動けなくなって…」
80代位のお母様らしき人は意識が無い状態でした。
日陰の涼しい場所へと思いましたが、
「車はどこですか?取り敢えず車の所まで運びましょう」
小柄な方でしたが意識が無く自力で掴まる事が出来ない状態。
おんぶして運ぼうとしましたが重いというか、なんというか運びにくく車までの距離がすごく長く感じ大変でした
車のドアを開けると車内は灼熱状態。
「早くエンジン掛けてエアコン全開にして、水分補給して、早く病院に行って」
よく覚えていませんが、そのようなことを言ったと思います。
娘さんはアタフタしながらも「お名前を、せめてお名前を」
「そんなことより早く病院へ」
昔から『お墓参りは一人で行ってはいけない』
云われも無い迷信だと思っていましたが。
お墓だけではありませんが、一人で行って何かあった時には一人では助けを求めることができません。
特に真夏のこの時期の異常な暑さ。
普段ひと気の無いところへは複数で行くことをお勧めします。
何かあってからでは遅いですから。