中道 祥貴
本店の中道です。
石の表面の仕上げには何通りかの 仕上げ方法があります。
一般的に墓石の仕上げには本磨き仕上げがほとんどですが、先日ご契約頂いたお客様は、五輪塔を ビシャン仕上げにする事にしました。
ビシャン加工を施すと風合いが柔らかくなり、経年と共に風格を増すような仕上げ方法です。
墓石などの石の加工は、昔と比較して全く変わりました。機械がない昔は、全てを人の手で加工していきました。ビシャンや小タタキ加工は元々その過程でした。
原石のコブを叩いて落とし、ノミ切り、更に、ビシャン叩きをして、小叩き加工で生地を締めていきます。
↓ 左 本磨き ・ 右 ビシャン仕上げ のサンプルと道具
↓ 本店に展示 ビシャン加工の 五輪塔
本磨き仕上げのキレイな鏡面に磨きあげたものとは違い、石本来の持ち味が活きてくる、素朴な叩き仕上げも、味わい深くて良いものですよ。
今から完成を 楽しみにしております。