森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
弊社では伊達冠石を多数展示しております。それは、
1.自然のままの姿を利用して作られているので、同じものがない
2.少ししかないと選ぶ楽しさもない
3.実物を見て「目が合った商品」を選んで欲しい
こんな理由からです。
その中でも、3に挙げた「目が合った商品」って言うのがポイントです。
石ですから、こんな表現はどうかと思いますが、この伊達冠石は実に「一目惚れ」が多い石なのです。それも、写真ではなくやはり現物です。これに勝るものはありません。
さて、今日は本店に展示しております商品をご紹介します。それがコレ↓↓↓
伊達冠石の皮の部分を生かしながらも、形も整っている「玄~くろ~」という商品です。
この商品の特徴は、茶色く見える皮の部分をいい場所に持ってくるという山で製作されているからこそ出来るウルトラCです。一見簡単そうに見えますが、これは至難の業です。そしてもうひとつの特徴が磨きです。写真で言えば黒く見えるところです。
この磨き方は「水磨き」になっています。通常、表面が鏡のようにピカッと光る磨き方を本磨きというのに対して、この様にツヤ消しになっているのを水磨きといいます。このマットな感じが最高なんです。
ひとことで「水磨き」と言いましても、その工程は涙ぐましいものがります。それは、本磨きよりも大変なのです。このレベルにしようと思えば、ある程度磨いてからツヤを砥石を使って手作業で落としていかなければなりません。その絶妙具合がこの仕上がりなのです。
芸術家のイサムノグチは石を使ったオブジェを沢山作っていますが、屋外に設置されるものに磨いたものはありません。あえて水磨きになっていました。そんなことからも、屋外に設置されるお墓がこんな仕上がりになっているのは理にかなっていますね。
この魅力は写真ではどうにも伝わりません。是非一度触ってみて実感していただければ、彼「玄~くろ~」)の男前さにお気づきになることでしょう。