森田石材店ブログ - 私の日記 -
お骨袋の作り方
2020年01月01日 08:00
今回はお骨袋の作り方をご紹介いたします。
お渡ししているセットの中には既に裁断された生地と紐をお入れしています。
①口になる部分を1㎝ほど折って縫います。※三巻にすると更に丈夫に仕上がります。
②中表にして半分に折り、両脇1㎝のところで縫い合わせます。同梱の紐は二つ折りにして、口から10㎝ほどの位置に挟み込み一緒に縫い付けます。
③表に返して出来上がりです。
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■ 生地を裁断して作られる場合
裁断サイズ
袋…長さ75㎝×巾33.5㎝※(サイズは目安です。晒生地の場合は巾なりのままご使用ください)
紐…41㎝×4㎝
▼ 晒生地の両端には「耳」が付いています。耳を切ってしまうと生地がほつれやすくなってしまうので、切らずにそのままご使用ください。
紐の作り方
①両端を5㎜の幅で折ります。
②真ん中で二つ折りにして縫い合わせていきます。端はそのままでもいいですが、中に折りこんでから縫うとキレイに仕上がります。
中表で縫い、最後にひっくり返す方法もあります。その場合はループ返しなどの道具があると便利です。
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今回は一番簡単な基本の作り方をご紹介いたしました。口の部分に紐を通して巾着のようにも出来ます。
故人様が大切にしていた着物の布を使ったり、好きだった色や柄の生地を使われるのもいいと思います(※生地は綿や麻・絹などの天然繊維をお選びください。ポリエステルなどの合繊繊維は土に還らずに、お骨がそのまま残ってしまいます)
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逆修
2019年09月19日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
お彼岸に入りました、私はこの時期、出会ったことも無い先祖の戒名を見て色々思い返すことがあります。
突然ですが、タイトルの言葉は「逆修(ぎゃくしゅ)」と読みます。生前に逆(あらかじ)め自分の死後の冥福を修めるという意味です。
生前戒名とも言います。昔から生前に戒名(法名)を受けると長寿すると言われてました(もちろん迷信でしょうが)。
最近ではそのような理由よりも、子供たちに負担をかけたくないということで受けられる事が多いようです。
以前の話ですが、お墓をお考えの方より「森田さん、私らの生前戒名授けるんですが何しろ初めてのことなので一緒に居てほしい」との事でお寺での逆修授与に同席しました(もちろん私も初めての経験です、一番端っこに座っていただけですが)。
その日はお盆の暑い日でしたが、休み返上でお供しました。本堂の中はクーラーも付いていないのに冷んやりし、凛とした空気に包まれていました。
ご住職からお二人分の戒名の文字の由来(願い)と、続いて法話もお話しいただいて、法話の途中には童謡の”ふるさと”「兎追いし~」まで飛び出しでしたので長時間になりましたが、第三者の私が聞いていてもとても心地よいひと時を過ごしました。
上手く言えませんが、戒名(法名)から感じとれる願いを理解できるようになりたいものです。
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本「この国で死ぬということ」と映画「みとりし」
2019年09月17日 08:00
代表の森田です。
先日知人より一冊の本をご紹介いただきました。
タイトルは「この国で死ぬということ」
著者は柴田久美子さん(看取り士)の方です。
看取り士という言葉は知っていましたが、深く考えたこともなくそのような方がおられるんだぐらいでした。
この本を読んで柴田さんをひとことで言うと「日本のマザー・テレサ」ですね。現在の家族構成や医療の発展から、人間の死と言うことを生の声として書いてあります。
さて先日父を見送り、なんとも複雑な気持ちで日々が過ぎているのですが、この本を読んで心が和んだこともたくさんありました。
「死は忌み嫌う怖いものではなく、人生のゴールであり、同時にスタート(バトンリレー)でもある」
の文章を読んだときは、父の死に目に寄り添えて本当に良かったと思いました。まだ三七日が過ぎたところですが、今「死生観」が少し養われてる様にも感じます。
また著者の柴田さんも二度の臨死体験を書かれていますが、この話を母親にすると、「私も経験あるで」と言ったのでビックリ。
15年ほど前に脳腫瘍の摘出手術をした時、「すご~く綺麗な、キラキラと周りが輝いている場所に、自分と知らない人が数名いて、みんな中に入っていかれて、自分も入ろうとするけど入れてもらえんかった」その体験を三回試みたけど追い返され、気がついたら病院のベッドだったと言っていました。
そう思うと今頃父はどのあたりを旅しているんだろうと思うと同時に、葬儀も毎日の念仏も近くで見ているのかな?と思うと恥ずかしい反面、今まで以上に身近で観られている気がして・・・ちょっと怖いです。
最後に著者の柴田さんの経験談が映画になっています。
関西では、十三のシアターセブンと第七藝術劇場の2ヶ所で上映されています。私も近々見に行く予定です。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
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試験勉強しています
2019年09月01日 08:00
本店の義積です。
お盆を過ぎた頃より、少しだけ暑さが和らいできました。
しかし、私はこの8月から9月中旬ころまで、秋の花粉症なのか謎のアレルギー月間(←私が勝手に名付けている)で少しだけ辛い時期なのです。
昨年の今頃このブログに書きましたが、今年も葬祭ディレクターの試験を受けます。
当社は石材だけでなく葬祭業もしており、私は兼任で葬祭のスタッフもしています。
葬祭ディレクターは、厚生労働省が認定している葬祭業界に働く人にとって必要な知識や技能のレベルを審査し、認定する制度です。
葬祭業界に働く人々の、より一層の知識・技能の向上を図ることと併せて、社会的地位の向上を図ることを目的としています。
試験内容は五種類、実技(幕張・接遇・司会)と筆記試験2種類があります。
(キッチンの机で勉強しています。)
接遇と司会の練習は、キッチンで声を出し練習しおそらく近所から不審人物と思われていると思います。
実技の幕張で規定の机に白い幕を押しピンで規定どおり張り、7分間で完成させます。これを春から練習しています。家に机を持ち帰りほぼ毎晩やっています。
↑これで完成です。
試験は今月11日にあり、京都まで行ってきます。昨年の試験では試験当日の朝に体調が悪くなり救急車で運ばれましたが、根性で病院から戻り試験を受け2級に合格しました。
今年は1級合格を目指します。試験に合格することだけが目的ではなく、この知識が仕事で役立つように勉強します。(*´▽`*)
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父の旅立ち
2019年08月31日 08:00
代表の森田です。
8月20日に満84歳で父が逝去しました。
職業柄、お墓・葬儀と数多く手掛けてはいるのですが、いざ自分のことになると複雑な気持ちと言うか、夢の中に居るような不思議は感覚でした。
不思議なこと
1.多くの親戚の方が集まってくれていたのですが、それぞれお疲れだったので一度家に帰ってもらいました。
残ったのは私と弟の二人でした。皆さんが帰った30分後に急遽、脈と血圧が変動して、私が右手、弟が左手を握った瞬間息を引き取りました。
この環境にしたのは父だったのかな・・・?
2.通夜の前日ですが、たまにしか動かない「大口径」と言う一番大きな石を切る機械が動いていました。その音を聞いていた元社員(し~ちゃん)が、
「明日、会館に出発する時に大口径の機械を動かしてあげて」
と言われました。確かに父が45年前に一番大きな買い物をした機械なので、大きな音をたてる大口径の横から出棺しました。
これも父が「し~ちゃん」の口を借りて言ったのかな・・・?
通夜・葬儀とたくさんの会葬者で、父の顔の広さを改めて実感しました。
まだスタートしたばかりですが、いろんな場所でお礼を言っていますが、これが父との引き継ぎをしているように思います。
この引き継ぎをしっかりとすることが、「縁を繋ぐことなのか」と感じています。
大きな葬儀は後が大変とよくお聞きしますが、大変と思わずに「大きく成長する時」にしたいです。
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お盆のお墓参り
2019年08月14日 08:00
代表の森田です。
毎日猛暑続きですが、お身体にはご自愛くださいませ。
さて、お盆休みで息子も東京から帰省しました。中々家族全員は揃いませんが、妻と息子の三人でお墓参りに行きました。朝9時過ぎでしたが駐車場は大渋滞で警備員が必要なくらいでした。
普段のお墓参り・お墓掃除はお一人が多いように思いますが、さすがお盆は家族連れが多く、六地蔵様やそれぞれのお墓からお線香の煙が上がっていました。
また道中あいさつを交わしながらのお墓参りは田舎ならではの風景だなと思いました。
今朝のテレビでは、「お墓参りに行かない人が半数を超えた」・・・とお墓参り行かないほうが美徳のような言い方をしていてがっかりしました。
でも田舎のお墓参りは昔と変わらないと感じました。
追伸:相変わらずご先祖様には無理なお願いばかりです。ごめんなさい。
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尾道の千光寺に立ち寄りました。
2019年07月31日 08:00
仕入れ担当の森田です。
先日、ある用事があり松山へ行きました。久しぶりだったので、少し距離は長いですが「しまなみ海道」経由で向かいました。途中、予定より少し早かったので、尾道の千光寺に立ち寄りました。
最近ダイエットがマイブームになっていることもあり、下から階段で登りました。歩いてみるとさほどでもなく、その途中に見える風景はとても気持ちがいいものです。
さて本堂の少し手前に、阿弥陀三尊像の磨崖仏がありました。解説を見ましても年代は書かれていなかったのですが、かなり古いものと推測されます。
阿弥陀三尊像本堂まで上がり、最初に目についたのがこの多宝塔でした。
とてもきれいなバランスでした。急いでいたので年号は見ておりませんが、格狭間や蓮華がしっかり作られてていいバランスでした。
丁寧に彫られた蓮と梵字大きな岩に直接彫られています。年代は江戸時代で五代将軍綱吉の頃だそうです。蓮の花に梵字ってカッコいいですね。
以前に、宝篋印陀羅尼経を円形に彫って蓮の花の上に置いた石塔を見たことがありますが、昔のものには宗教的な意味がたっぷりと込められています。。
ということで、時間もなかったので駆け足で見た千光寺でした(石ばっかりやないか!)。
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墓じまい
2019年07月16日 08:00
こんにちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
ちょうど2年前に書いたブログ「墓じまい・改装を考える」を先日行ってきました。(長文です;)
この墓は山形県米沢市にある母の父の実家。母の叔母が亡くなり「遺言で10年はそのままで」とのことでしたが、姪である母姉妹も年を重ね皆で元気に行けるうちに。と消費税問題。とを考え、叔母の命日に永代供養する運びとなりました。
そもそも「墓じまい」とは。
お墓を撤去処分し、遺骨を別の場所(別の墓地、永代供養塔)へ移して、お墓を「しまう」ことを言います。この作業には、いろいろ手続きが必要になります。
- ①墓地管理者に「墓じまい」を伝える(今回は寺)
- ②石材店を探す(今回は寺紹介)
- ③遺骨を納める場所を決める(今回は寺の永代供養塔)
- ④閉眼供養依頼(住職)
- ⑤墓石解体撤去、遺骨の取上げ(石材店)
- ⑥永代供養に刻む文字の依頼(今回は石材店)
- ⑦改葬許可申請書を墓地のある市役所からもらい必要事項を記載する
- ⑧当日、本堂で法要→供養塔へ遺骨を納める
- ⑨改葬許可申請書を市役所へ提出
ざっと、こんな感じでした。(これに、寺との離檀の話やそれに必要な費用の話、墓じまいを考える前には親戚にも声を掛ける必要もあります)
当日までに石材店からは供養と撤去後の写真が届いていましたので、もちろん当日行っても何もなし。きれいなもんです。
本堂で法要。真ん中の段ボールの中に遺骨が入っています。
本堂脇へ移動し、待機していた石材店の方が遺骨を納めて下さり、彫刻したところを教えて下さりました。
6月と入っている日にちは、墓石撤去をした日(=お墓がなくなった日)とのこと。ここに至る途中で、ぷちハプニングもありました。
本来、納骨する人数が4名だったのでそれぞれを彫刻する予定でしたが、墓石撤去で出てきた遺骨が7名。
ご住職が過去帳を見ると、母から見て曾祖父と祖父の姉妹(双子)ではないかとのこと。
且つ、曾祖父は米沢では珍しい「院殿号」付!!何か功績を残したこととは思いますが、さすがにそれを知る人もいず、珍しく誇らしいけど、7名の彫刻となると予算も変わるし、役所への手続きも増えるとか。
で、彫刻は1行で「先祖代々之霊位」でまとめました(意外と墓じまいあるあるかも…です)
そして、外での法要をして終了。お墓はなくなりましたが、遺骨はここに納まっており、彫刻もあるので、こちらに来た際にはお参りが可能です♪
終了後、市役所の市民課で「改葬許可申請書」を提出し、ほんとうにこれで終了です。
改葬許可書は、市のホームページからダウンロードすることが可能になってるところが多いです。ホームページにない場合は、送ってもらうことも可能。
遠方だとこの手続きが面倒な作業になりますが、これは改葬する際のルールですので、お忘れなく。
今回は、ほんとうに良い経験でした。
自分のルーツを知ることも出来、皆が納得した形でご先祖様をお祀りすることが出来たと思います。
墓を守るのは、遠方になると大変なことです。でも、そのまま放置するのも今は問題になっています。
お墓を知る人が元気なうちに、遠方のお墓のこと考えてはいかがでしょうか。
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日本石材産業協会 第10回定時総会
2019年06月27日 08:00
仕入れ担当の森田です。
先日の6月21日に一般社団法人日本石材産業協会の第10回定時総会が開催されました。
今年の場所は静岡市、会場は駅の近くのホテルアソシア静岡でした。
実は私、この総会で出番がありました。
友人が撮ってくれたものです。撮ってくれるのはいいのですが、人が話をしている最中にLINEで送ってくるので、私のポケットの中では電話がプルプル・・・。
私は結構緊張しいなので、壇上では割とテンパっています。予定時間3分でしたが、いろいろ説明していたら6分になっていました。
みなさんごめんなさい。
さて議案は無事にすべて承認されました。また新たな一年がんばりましょう。
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