森田石材店ブログ - お墓のリフォーム -
ちょっとした事ですが~霊標の目地入れ~
2024年11月08日 08:00
滝野店の真下(ましも)です。今回は、ちょっとした事ですが、当社の取り組みの話です。
加東市で他社で建てられた霊標(戒名板、墓誌)の彫刻依頼をいただきました。通常は現場まで彫刻職人が出向きまして、現場彫刻する事が多いです。今回は他社で彫刻した文字にできるだけ近づけたいので、回収して本社工場で彫刻した後、配達させていただきました。
そこで、ふと周辺のお墓の戒名板とそれを支えている所(下駄)の隙間を見てみると、
くさびを入れている所もあれば、
なにも固定していないものもありました。
対して当社は、コーキング(ボンド)で固定する事をルールにしています。その工程です。まず、マスキングテープで養生して、ボンドを流し込みます。
ヘラで余分な所を取って、
最後にマスキングテープをはがして据付完了です。この作業をすることにより、地震等で倒れないとは言い切れませんが、見栄えも良いと思います。
【カテゴリ】
お線香とお香の違い
2024年10月21日 08:00
こんにちは。本店スタッフです。
最近ふと思った疑問「お線香とお香の違いって何?」
なんとなく「お線香はお仏壇やお墓で使う仏具・お香はアロマや芳香剤のように部屋で使う物」というイメージがありませんか? なので、お香を仏事で使ってはいけないと言う風に思われている方もいらっしゃるかもしれません。私もそう思っていました。
ですが、実際はお線香=お香なんです。
正しくはお香というグループの中にお線香がいます。
お香には、お線香・抹香・塗香・練香・香木・匂香という種類があります。
ひとつずつ簡単に説明すると、
線香…細い線状のお香です。大きく2種類あって、匂い線香・杉線香と呼ばれています。近年使われる線香のほとんどは匂い線香です。
抹香…粉末状のお香です。お葬式の焼香で使われているイメージですが、燃香といって灰に溝を作って抹香を焚く使い方もあります。
練香…粉末状にした香料を丸く固めたお香です。直接火をつけるのではなく香炉を使って練香を温める「空薫(そらだき)」という方法で香りを楽しみます。
香木…香りのよい木材のことです。匂いの良い樹木や樹皮を乾燥させたもので、燃やすことでその香りが広がります。沈香・白檀・伽羅などが有名。最近よく見かけるパロサントも香木です。
匂香…常温で香りが出る香料を袋に詰めたお香です。火は使わずに、バッグの中に入れたり贈り物に添えたりすると香水とは違ったほのかな香りが楽しめます。
塗香…細かく粉砕したパウダー状のお香を塗って使います。ペースト状の物もあります。もともとは体臭を消すために使われていましたが、それが「身体を清める」「悪いものを寄せ付けない」とされて、仏教で取り入れられるようになりました。寺院や神社に参拝する前や法事・写経を始める前などに手や身体に塗って使います。
ということで、お香という名称で売られているお線香をお仏壇で使っても問題ありません。
お線香と聞くと鼻の奥に想像できるあの匂い。苦手だなぁ と思われるかもしれませんが、いまは色んな匂いのお線香が売られていますので好きな匂いを見つけてください。
弊社でも販売している好物シリーズのように変わった香りのお線香もたくさんあります。故人様が好きだったお花や食べ物・その人のイメージなどで選ばれるのも良いですね。
ただ、杉の葉から作られる杉線香は煙が多く室内で使うには不向きですので、そこはご注意ください。
私が最近みつけてテンションが上がったのはAGNI TOKYOさんの映画をイメージしたお線香です。好きな映画TOP3に入るヒッチコックの「サイコ」があったので即買いでした。
アニメとコラボしたお線香もちらほら見かけますし、パッケージデザインもサイズ感もかわいくて私の広く浅い趣味に「お線香集め」が加わりそうです。
【カテゴリ】
お墓に咲く花?
2024年10月18日 08:00
本店 山崎です。
10月に入っても暑い日が続きますね。
夏が過ぎて、田んぼのあぜ道などに一斉に咲き始める赤い花・・・彼岸花。
あの花を見ると、秋が来たなぁ~と皆さん感じるのではないでしょうか。
彼岸花は別名に「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と言って、サンスクリット語で天界に咲く花というおめでたい意味もあるのですが、
なんとなく不吉な花というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
私も小さい頃、「彼岸花を摘んで、家に持って帰ると火事になるよ!」と言われた記憶があります。
田舎には墓地のまわりにもたくさん彼岸花が咲いています。
これは、自然と咲いているのではなく、昔の人がわざと彼岸花が咲くように球根を植えて、それが根付いて今も咲いているそうです。
実は、彼岸花の球根には毒が含まれており、土葬が主流だった頃、モグラやネズミなどの小動物がご遺体に悪さをすることを避けるためにこの花を植えたと言われています。
そして、それを摘まないように、悪いイメージを定着させていったとする説があります。
亡くなった後も、家族のご遺体を守ろうという知恵でしょうか。
昔の人はすごいですね。
もちろん、墓だけでなく田畑の作物、土手を守る意味でも彼岸花を植えたそうなので、今もその名残でたくさん咲いているのですね。
とはいえ、不吉なイメージが定着したままなのは少しかわいそうなので、田畑やお墓を守ってくれる一面も持つ花なんだと彼岸花を見て思い出してくださいね。
【カテゴリ】
写経を折ろう!
2024年08月31日 08:00
こんにちは。本店スタッフです。
「写経の折り方を調べていたら、こちらのブログにたどり着きました。しかし記事内の画像が表示されておらず折り方がわかりません。画像を送っていただけませんか?」
という問い合わせのメールをいただきました。
歴史の長いこのブログ。引っ越しなどもあったのでしょう。そのせいで古い記事は画像リンクが切れてしまっているのです(修正しないとなぁと言いつつ、後回しになっています…すみません)
サーバーの奥深くにデータが残っているのですが、今回の記事の分が残っているのかハラハラしながら探して見ると無事発見!
早速修正したのですが、肝心の写真は…… 記事を書いた上山さんには申し訳ないですが「全然分かんない!」→記事はこちらからどうぞ。
この画像だけ送ってもお客様も絶対分からない。なんてお返事をしようか…答えを見つけようと、とにかく写真を凝視。
すると、途中のこの形。
見たことがあります。折り紙のたとう紙を折っている時にこんな形になる!と気づき(子どもの頃、一時マイブームでそればかり折っていたんです)
となると、最初の方は長方形の写経用紙を正方形にしている いわば下準備のところだなと気づき、謎は解決しました。
文章で説明するのは難しかったので、急いで図を作って、たとう紙の折り方までは図解を作っている時間が無かったので、他のサイトへ誘導させていただきました。
これで無事、お客様へお返事が出来ました。その日の夜、スマホを見ると実際に折られた写真とメッセージが届いていました。
嬉しい気持ちと、ほっと一安心しました。
*****************
私自身、写経をお墓に納めるというのを経験したことが無いのですが、森田のブログで見かけるのは
・そのまま納める
・筒に入れて納める
が多かったので、折り紙のように折って納めるというのは新しい発見でした。なにかこう…写経に込めた願いがぎゅっと集結する感じがします(語彙が無くて上手く表現できません)
というわけで、私も実際に写経用紙を折ってみました。キレイに出来たので犬に見せたのですが誰も見ていません。
たとう紙はこれ以外にも色々なパターンがあります。元々は、ポチ袋としてお金や小物を包むための折り方なので中に何か入れてもいいですね。
お好きな折り方で折ってみてください。※写真、オレンジ色のたとう紙はハサミを入れるので写経には不向きです。ご注意ください
【カテゴリ】
家紋ご存知ですか?
2024年08月23日 08:00
本店の山崎です。
今日は家紋についてです!
普段の生活の中では、家紋を見たり、知ったりする機会ってそんなにありませんが、着物や風呂敷などに家紋が入っているのをお持ちになられている方も多いのではないでしょうか?
また、家紋は何となく知ってはいるけどと言う方でも、家紋の名前はご存知ですか?
家紋は「苗字」を記号化したものであるとも言われ、その家の「しるし」でもあります。
古くから、自らの家系や家柄・地位を表すために用いられてきた紋章です。
一般的に和墓の場合は、お墓の水鉢というところに家紋を入れる事が多いです。
(もちろん、必ずしも家紋を入れないといけないという事はありません。)
家紋は、ものすごく種類があるんです!
彫刻原稿を見ていると、見慣れた家紋ももちろんありますが、変わった家紋だなぁ~と、思わず眺めてしまうものも、しばしばあります。
もしも、ご自分の家紋がわからないという場合・・・
・お墓に彫刻していないか、確認する
・本家がわかる場合は、そちらへ確認する
・本家がわからない場合は、古い戸籍をたどると本家がわかる可能性もあります
それでも、どうしてもわからない場合は、自分で家紋を選ぶ(作成する)事も可能だそうです。
家紋にはいろいろな意味があり、同じような家紋でも全く意味が違ったり、ルーツが違ったりする場合もあります。
ご自分の家の家紋を、今一度調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。
【カテゴリ】
自由な食事スタイルで
2024年07月29日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
見てください。これは先日の私のお昼ごはんです。
ヴィーガンという食事スタイルを取り入れている人向けに作られた醤油ラーメンなのですが、いったいどんな味なのか気になったので購入しました。
昨今、よく耳にするようになったヴィーガンというのは「卵や乳製品・はちみつなどを含む動物性食品をいっさい口にしない『完全菜食主義者』」のことです。
さて、パッケージの裏を見てみるとこんな表示が…。
注目してほしいのは最後です。
「五葷を使用していません」
英国発祥のヴィーガンから突如仏教のような話が出てきたので思わず注目してしまいました。
五葷とは、みなさまご存知「タマネギ(アサツキ)・ニンニク・ニラ・ネギ・ラッキョウ」といった匂いの強い野菜のことで、仏教ではこれらの野菜を食べることを避けています。
通常のヴィーガンやベジタリアンに「五葷を食べない」をプラスした食事スタイルのことを「オリエンタル・ヴィーガン」や「オリエンタル・ベジタリアン」と呼びます。
やはり、仏教の影響で欧米よりもインドやアジアの地域に多いそうです(先ほどの注意書きも五葷のところだけ中国語表記がありますね)
五葷は肉や魚の動物性食品の解毒のために使われています。
つまり、動物性食品を摂らない人たちにはそもそも五葷は必要がないし、摂ると身体のバランスが崩れてしまいます(私もニンニクを多く摂取すると具合が悪くなることが有るので納得です)
また、五葷を食べることによって「肉や魚を食べたくなってしまう」ということも起きてしまうようです。
ヴィーガンやベジタリアンに対して「お肉食べないなんて信じられない!」と思われる方も多いでしょうが、宗教と同じでそれぞれ信仰するものが違うのです。
互いに理解し合って楽しく食事をしたいです。
カップ麺のおかげでひとつ知識が増えました。ちなみに、他にも酸辣湯麺・担々麺・きのこクリームパスタ・完熟トマトパスタがありますが五葷不使用なのは醤油ラーメンだけでした。
個人的には、きのこクリーム(クリームなのに乳原料不使用)がおすすめです。
【カテゴリ】
子どもの頃に読みたかった絵本
2024年06月03日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
大阪の大丸梅田店で開催していたブルーナ絵本展へ行って来ました。
ミッフィーちゃんでおなじみの、ディック・ブルーナ氏の展示会です。昨年、東京で開催された時には偶然別件で会場近くまで行ったのに時間の都合で行けず、また3月に京都で開催された時は麻疹が話題になっていたので自粛…。やっと行くことが出来ました。
日本では絶版になっているシンデレラやしらゆきひめの原画も見れて大満足です。
次は8月から仙台で開催されます。また関西でも開催されることを期待しています。
さて、ここでブルーナさんの絵本を紹介します。
「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」
かわいらしいミッフィーちゃんのシリーズに死のお話があることに驚きました。うさこちゃんが涙を流している描写はありますが、ストーリーは淡々としていて「悲しい感情」や「死への恐怖」を押し付けるものではありません。読み聞かせなら4歳からです。
* * *
「棺」「故人へのお別れの言葉」「お墓」と大切なところがちゃんと出てくるので「人が死んだら こういうことをするんだよ」というのがお子さんにもちゃんと伝わります。
シンプルなイラストと簡潔な文章で書かれているので、国や宗教が違っても違和感なく読めるのがすごいと感じました。
そして、私がいいなと思ったのがお葬式をして終わりではなく その後うさこちゃんがおばあちゃんのお墓へお花を持っていく描写があったことです。
おばあちゃんは花が好きだったから。おばあちゃんの庭と同じように花でいっぱいにしてあげたい。と、うさこちゃんは言います。
お墓に向かって話しかけると、おばあちゃんがきいてくれているのがわかります。
うさこちゃんの年齢ははっきりとは設定されていませんが、幼稚園児くらいだそうです。
私が同じ年代の時、お墓参りには行っても「お墓にはご先祖様や死んだおじいちゃんが居て お花やお菓子をお供えしたら喜んでくれる」なんて考えてはいませんでした。
故人の好きだったものを持って行ってあげよう・そうすると喜んでくれるから。大切な人が居なくなっても、終わりではなく、こうしてお墓の前に立てば繋がることが出来る
ということまで教えてくれる素晴らしい絵本でした。
【カテゴリ】
お墓で見かける白い布を巻いてあるのは何?
2024年04月11日 08:00
【カテゴリ】
季節を感じる六地蔵さん
2024年03月22日 08:00
こんにちは、たんば篠山店の上山です。
用事を済ませて帰る時に何かの視線を感じ振り返ると其処には、可愛いピッタリサイズのお揃いのニット帽を被った六地蔵さんが居ました。
よく見ると黒沢年男さんがいて、泉谷しげるさんに火野正平さんもいて、レイザーラモンRGもいました。
【カテゴリ】
金魚のお墓
2024年03月12日 08:00
ある日の夕食の時のこと・・・。
小学生の娘がこんなことを話していました。
学校で育てていた金魚が死んでしまった。
だから校舎の裏に埋めてお墓を作ってあげた。
この話を聞いてすごく懐かしい気持ちになりました。
私も小学生のころ学校で飼育していたメダカとか金魚とかお墓を作ってあげていたな~と。
皆さんも一度は経験ないでしょうか?
この行為って、とくに親や先生に教えてもらったり、強制的にしていたわけではありません。
でもなーんとなく知っていました。
何なら埋めるだけでなく石を置いたり、アイスの棒に「きんぎょのはか」って書いて挿したり。
「死んだら埋める」
「お墓をつくる」
これってDNAに記憶されていることなのかなと改めて思いました。
15年程前、飼い犬が死んだ時。
火葬場に持って行くと「ある程度たまったら火葬するから」
と言われ、亡骸は台の上に置かれそれでお終いでした。
お別れの悲しさもありましたが、埋葬できない罪悪感みたいなものがずっとありました。
今はどの自治体も扱いは違うのでしょうが、当時はそんな感じでした。
当然人と動物やいきものは違うけど、愛情があるものとの死別すると
「死んだら埋める」
「お墓をつくる」
というのはごくごく自然な行動なのかなと思いました。
こどもの頃の純粋な気持ちでお墓を見てみると、また違ったものに見えてきました。
【カテゴリ】