森田石材店ブログ - ちょっと考えてみました -
最期まで自分らしく。極めつきのかわいい。
2023年08月01日 08:00
こんにちは。本店スタッフです。
2023年も半分以上終わった今、初めて発表しますが私の今年の目標は「フットワークを軽く」なのです。
というわけで、急に思い立って新幹線に乗り、とある催しを見てきました。
GRAVETOKYOさんの期間限定ショップです。GRAVETOKYOさんのことは以前Twitterでお見かけして知ったのですが、とにかくかわいい棺やお位牌などを制作・販売されています。
今回の会場が横浜ビブレのいわゆるゴスロリファッションのショップが集まっているフロアでしたので、それに合わせて新作のロリータ棺とゴシック棺を含めた5基を展示されていました。
うわーーかわいいーー!!
赤ギンガムの棺はキャンディキャンディがテーマだそうです。棺の中はイチゴ柄でした。入棺体験は好きな棺が選べるのですが、赤色好きな私はこれにしようか悩みました。が、やはり最初にビビっときたゴシック棺を選択。
さあ入棺体験スタートです。まずいくつか質問に答えます。
「死因は?」「最期に食べたものは?」「最期を看取ってくれた人は?」
ここで答えた内容は、あとで読みあげてくださいます。
質問シートへの記入が済んだら、遂に棺に…。入る際に「頭、気を付けてくださいね」と言われたのに案の定ゴンとぶつけました。本番ではぶつけないように気を付けたいです。
これは他のお客様が体験されているところを撮らせていただきました。この棺はバービー人形のパッケージがモチーフです。
写真撮影は蓋を開けたまま、次に蓋をして窓を開けた状態で、それが終わるといよいよ全て閉じます。
閉じた後は希望した時間だけ、棺の中で過ごすのですが私は5分でお願いしました。
隙間から微かに光が漏れきますが真っ暗です。周りのお客様の声とリクエストした最期に流して欲しい曲が聞こえてきます。
※好きな曲はたくさんあれど、いざ最期に!となると難しいですね。私は人生のテーマソングは「Tell him」なのですが、お葬式のイメージではないな…と思い悩み切った末に、今ハマっているウマ娘の曲をリクエストしました。それもどうかとは思いますが…。
さて、お花を入れてもらっている辺りから既に怪しかったのですが、棺の中でぼーっとしているとだんだん睫毛に涙が溜まっていくのが分かりました。最期を看取って欲しい人の名前を思い出したり、流れてくる曲で推しのトウカイテイオーの声が聞こえてきたり…
そうしているうちに、死んじゃって悲しい?やり残したことがあって悔しい?それとも感動? どういう感情なのかは説明が出来ないのですが、すっかり泣いていました。
あー…式の最中の故人様ってこんな気持ちなのかな。私が死んだら、きっと一番泣くのは私だろうなと確信しました。
◇ ◇ ◇
あっという間の5分間。
入棺体験をしたら即人生が変わる!!とは言いませんが、いい意味で不思議な感覚になれることは保証します。
因みに、過去の展示品の棺が特別価格55000円!更に配送料無料!と知り、危うく買いそうになりましたが(部屋のインテリアに使おうと思って…) なんとか…なんとか踏みとどまりました。でも、部屋に棺ってゴシック好きの永遠の憧れですよね。
そのかわり…と言ってはなんですがロブスターのついたお位牌を購入。自室の棚も位牌がメインになるように模様替え。
さすがに山南町ではまだこういった商品は需要がないでしょうが「こんなの田舎じゃ無理無理」と遮断してしまわず、色々なものを見て(私の場合はさらに発信して)「あ、こういう世界もあるんだ」と知ってもらうのが大切です。
近年は遺影写真や最期に着るお洋服もどんどん自由になっています。こうやってお葬式がもっと自分らしい、最期の自己表現の場になったらいいなぁと思いました。
そして、この日一番学んだことは
「棺に入った写真、めっちゃ盛れる!」ということです。
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墓地の手桶棚
2023年07月14日 08:00
こんにちは、たんば篠山店の上山です。
丹波篠山市の村墓地の管理者の方から手桶棚の相談を受けました。
仕事柄、墓地に行くことが多いのですが、墓地には水汲み場の無い処、水汲み場は有るけれど手桶の無い処、手桶はあるけれど手桶置き場の無い処等様々です。
お墓参りに行って手桶が無いと困りますよね。手桶が有っても汚れていると先ず手桶の掃除から始めなければなりません。これも困りますよね。
食事を作る時には洗った鍋で調理します。ご飯を食べるときは洗った食器を使います。当たり前のことです。
大切な先祖様のお墓にも綺麗な手桶で綺麗なお水を供えたいものです。
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写経について
2023年07月05日 08:00
こんにちは。
本店の垣崎です。
今回は写経についてのお話です。
写経って聞いたことあるけど、どういう意味があるの?と思われる方も多いかと思います。
~写経とは~
元々は僧侶の修行の一つとして始まったものであり、現代では日々の生活の中で生じるストレスや悩みなどを軽くし、心を癒してくれるものとして広く親しまれています。
筆ペンで字を書くのが苦手な私でも左のような写経は下書きがあるので挑戦しやすいです。
【写経の手順】
宗派やお寺によって若干作法は異なりますが、一般的な流れはこんな感じです。
1.手を洗い、口をすすいで身を清める
2.良い香りのお香を焚き室内を清める
3.着座して心を鎮める
4.合掌
5.願文読誦(声を出して唱える)
我、今至心に懺悔し謹みて般若心経を写経し奉る。
仰ぎ願わくは、一字一文法界に遍じ
三世十方の諸仏に供養し奉らん。
6.浄写(無我の境地に入り至心に写経する)
7.最後に願い事を、念じながら書く
8.回向文を唱える。(宗派によって異なることがあります)
願わくばこの功徳をもって普く一切に及ぼし、
我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを
9.合掌
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だいたいこんな感じのようです。
心を落ち着かせて文字を丁寧に書くことがよいので、一日数行でも大丈夫です。
この機会にぜひ写経をはじめてみてはいかがでしょうか。
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願い事を叶えたい
2023年06月20日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
もうすぐ七夕の季節ですね。
七夕のあの曲を口ずさんでいると、ふと2番冒頭の「ごしきのたんざく~♪」で「待って、ごしきって何?」と引っ掛かりました。
幼少期に覚えた童謡って特に歌詞を見るわけでもなく、親や音楽のカセットから音だけを聞いて覚えているので「ごしき」が「五色」の事だとも知らずに今まで生きてきました。
さて、その五色が何かと言いますと「赤・白・緑・黄・紫」のメンバーで構成されています。
お寺の五色幕や鯉のぼりの吹流しもこの色です。
これは中国の陰陽五行説という考え方に由来しているのですが、本来は「赤・白・青・黄・黒」だったのが、日本ではあまり好まれない黒の代わりに高貴な色の紫へ。また、緑を「あお」と呼んでいたことから「赤・白・緑・黄・紫」の五色に変化したと言われています。
現代ならピンクや水色・オレンジなど色とりどりの短冊も使用しますが、本来七夕の短冊は↑の五色だったのです(ちょっと渋めの仕上がりになりそう…)
そして、願い事の内容によって色を選ぶシステムになっていました。
赤…礼 両親や先祖への感謝に関する願い事。
白…義 規則や義務を守る達成の願い事。
緑…仁 成長に関係する願い事。
黄…信 人間関係に関係する願い事。
紫…智 学業に関する願い事。
「〇〇が出来るようになりたい」は緑。「テストで100点とりたい」は紫ですね。恋愛関係は黄色でしょうか。白は「遅刻をしないように」とか?赤は内容が限定されますね。
現代ではあまり聞かなくなった風習ですが、もし短冊を書く機会がありましたら思い出してみてください。
追伸
七夕飾りにもいろいろ意味があるのですが、その中で私が気になったものをひとつ。
屑籠(くずかご)です。七夕飾りを用意していて出たごみを中に入れて一緒に飾ると、無駄遣いをしない「倹約の心」を育てるんだとか…。
倹約の心…私に一番必要なものじゃないですか。取り急ぎ、屑籠だけ作って展示場の観葉植物に飾っておきました。
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よく晴れた日に
2023年06月16日 08:00
滝野店の中村です。
先日、妻の祖母が他界しました。
95才。
誤嚥性肺炎でした。
晩年の数年は施設に入居していましたが、コロナ禍で面会しにくくなると認知症がすすんでしまいました。
子供たちにとっては「人との別れ」が初めてで、年に一度しか出会えなかったとは言えかなりショッキングな出来事だったようです。
お葬式は親族のみで執り行われたのものあり、涙よりも笑顔の多い理想的なお葬式でした。
そして何よりも印象的だったのが、お葬式当日これ以上ない「快晴」でした。
実は我が家はなかなかの雨家族で特に妻と長女は「超」の字がつく雨女。
妻と長女のいるところに雨雲あり。と言っても過言ではありません。
でも快晴でした。
そこで前回ご紹介した「七墓巡り」を思い出しました。
「七墓巡り」のご利益に「葬式の日が晴れる」というものがあります。
これって何気ないことですが、すごく幸せなことだと思います。
少しこじつけかもしれませんが、
「毎月お墓参りしてるおかげで、ひいばあちゃんのお葬式がいい天気で出来たんやで」
と子供たちに言いました。
話したタイミングも良かったのか神妙な面持ちで聞いていました。
すぐに忘れちゃうだろうから、頃合いを見計らって言い続けようと思います。
お墓参りのご利益に「葬式の日が晴れる」というのはステキだなと思いました。
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人形たちにありがとう
2023年06月01日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
森田石材店の葬祭部もみじ市民ホールでは、6月に人形供養祭が開催されます。
入社して初めて人形供養祭のチラシ作成を頼まれた時に、過去の供養の写真を見て日本人形やフランス人形以外にも、テディベアやキティちゃんのぬいぐるみなどもたくさん並んでいて「こういう人形も供養が必要なの?」と疑問に思いました。
私のイメージでは、人形供養というのは雛人形や市松人形のような人の姿をした物を「自分で処分するのはなんだか怖いから供養してもらう」ために行っているんだと思っていました。
なので、読んで字のごとく「人の形」以外の物は別に供養しなくても、そのまま処分すればいいのに…と感じたのです。
そもそも人形供養とは…
日本には八百万の神という「全ての物に神が宿っている」という考え方があり、特に古くから大切にしていたものには魂が宿るとされています。
そのため、思い出が詰まった人形やぬいぐるみなどを粗末に扱うことに対して抵抗を感じる方が多く、そうした方のために役目を終えた人形に対し感謝の意を込めて供養する「人形供養」という習慣が生まれました。
つまり、持ち主の想いがこもった人形であれば猫でもクマでも怪獣でも、しっかり供養してもらい「今までありがとう」と、お別れするのが良いということですね。
怖いから供養してもらう、というのも間違いではないですが、人形への感謝のために供養するというのが素敵です(広告にもその文言が入っております)
…という文章をまとめながら、人形供養という儀式はとてもウェットな考え方だなぁと思ったのです。
ドールオタクには「ウェット派」と「ドライ派」という考えがあります。
どちらも人形が好きという点は同じなのですが、人形に人格を与えて本当の人のように接するウェット派と、好きだけれどもあくまで人形は人形、物であるという考え方をするのがドライ派です。※物だと思っているから扱いが雑…ということではありません。
ちなみに私はドライ派なので、興味が無くなれば未練なく処分します。
私の人形やおもちゃは私が死んだらどうなるのか…たまに考えますが、答えは出ませんね(終活の話はまた次の機会に書きたいと思います)
今すぐなら、大切にしてくれそうな友だちに無償で譲りますが、何十年も後となるとそれも無理です。
苦労して集めたコレクションたち、二束三文で売られて知らない人の手に渡るくらいなら「私のためだけに人形供養祭を開催してもらって全て処分してほしい」と遺書に書いておこうかな。
私の人形供養祭の写真、めちゃくちゃ見たいな~。絶対映えるからTwitterにアップしたいな~。
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石造物の本を紹介してと言われて・・・「石造研究 池上年の世界」
2023年04月26日 08:00
仕入れ担当の森田です。
先日、ある方に「石の魅力が分かるいい本ないですか?」
と難しいことを言われまして、この本をおすすめしました。
それが「石造研究 池上年の世界」です。
石造美術の本はたくさんあります。
代表的なのがこの本「日本仏塔」です。
デカイです。
2冊になっていて、写真と解説があります。
一時、古本市場では20万円を超えていた代物です。
最近は3万円前後で落ち着いています。
さて本日ご紹介します「石造研究 池上年の世界」はこちらです。
日本仏塔の著者でもある石田茂作さんの監修です。
収められているものには、石田さんとの共同作品も多くございます。
日本仏塔はその名の通りお墓が中心です。
こちらは灯籠から仏像や石塔に至るまであります。
池上さんの石とのスタートは灯籠でした。
その出会いは本文によると、
「大正13年皇太子ご成婚式に岡崎市が石灯籠一対を献上することに決め、たまたま市内で美術教師をしていたわたしが、設計を頼まれたときからである。」
この灯籠は今も赤坂離宮にならんでいるとのこと。
この写真集は500部しか作られておらず、その一冊が当社にあるのは大変嬉しい限りです。
この本の中に私の大好きな一節があります。
石は硬いにかぎる
硬い石を使って
太い指で押さえたような
石の柔らかさが
内側から出るようで
なければならない
この言葉に出会い、叩いた石を見るたびにこの言葉を問うようになりました。
これも古本市場にはまだありそうです。
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お仏壇に香典袋を置くときの向きは?
2023年04月12日 08:00
こんにちは 滝野店事務スタッフです。
少し前の事ですが、叔母が家を訪ねて来たときに香典袋の向きが違うと言われました。
「仏様が読みやすいように向けなければいけないのに、これだから新宅は…」って、お小言を言われてしまいました。
言われてみれば正しいような気もするけれど、気になって調べてみました。
御香典をお仏壇にお供えする時は、
『 正面を自分に向ける 』 のが正しい向きです。
一般的に言われているのは、
仏様に正面を向けてお供えすることによって、仏様が慈悲を感じ御香典を私たちの方へ向けようとされますが、仏様は向きを変えられないからだと言われています。
ですから、始めから自分の方を正面にしてお供えすることは、仏様にとっても有難いことだと考えられています。
「仏様に対して正面を向けてお供えする」という間違った知識を覚えている方が多いみたいですね。
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やはり、お墓の撤去工事は寂しいです
2023年03月20日 08:00
本店の髙梨です。
お墓の新しくされたり、リフォームに手を入れられたりと商談させて頂く日々。
しかし、これまでもいくつかご紹介はさせて頂いてもおりますが、先月と今月は特に(お彼岸までの時期的にもありますが)遠くに引越しされるとか、跡を見る者がどうしてもいないとか、様々なご事情で「お墓撤去」をされた方が多かった時期でした。
この方々はすべて私が担当させて頂きましたお客様です。
撤去跡は殺風景で物寂しいですが、草が生え、石塔が傾き、どこの誰のお墓なのかも判らないような「無縁墓」になってしまうよりかは、ちゃんと納められていたお骨も丁寧に新しいお墓や供養塔へ安置される。
そこを考えれば、時代ではありますが、これもひとつの先祖供養のカタチなのかも知れません。
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お墓を建てたあともお付き合い
2023年02月28日 08:00
本店の髙梨です。
これまでお墓づくりに携わらせて頂きました数多くのお客様。
当時は元気でお若かった方でも、20年近く経つと訃報を耳にすることが多くなってきます。
先日もご主人様がお亡くなりになったと、携帯にご連絡頂きました。
こちらのお宅は16年ほど前にご家族を亡くされ、お墓をさせていただきました。
僕と同じ年齢の方を亡くされたので、普段より一層、お互いに近いお付き合いが出来たと思っています。
それ以降もリフォームのご依頼を頂いたりしてきました。
「たかなしさ~ん、おとうさん亡くなってもた」
と言葉を聞いた時は「えっ?」という感じでした。
僕の中では元気にされているご主人様で止まっていました。
たしかに「いつ死んでまうかわからんからな」とはよく聞きます。
日々、それを経験してしまう生業ですから余計に。
今回、ご主人様の納骨法要に立会いしました。
赤字の戒名と俗名も黒字に変えました。
これからも間違いなく、このような経験は増えていきます。
当たり前を当たり前と思わず、ひとつひとつを大切にしていきたいと思いました。
「たかなしさん、あんたこれ持って帰り!私が植えたやつやねんで!」
「ありがとうー!」と手にしてから、何度も何度も世話の仕方を教えてくれました。
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