森田石材店ブログ - 仏具 -
くりん位牌
2023年05月25日 08:00
こんにちは、滝野店事務スタッフです。
先日ご来店されたお客様が「くりん位牌置いてありますか?」と言われました。
「くりだし位牌のことですか?」とお聞きすると、
「お寺さんがくりん位牌て言った。いやクリーン位牌やったかな?それじゃないとあかんて言った。」と。
私ははじめて聞くお位牌の名前だったので、ガラスの位牌のことかなと思いながらお話を聞いていくと、
「ご先祖様のお位牌が9体あって水子さんを入れたら10ある、全部お寺さんに納めたいて言ったらくりん位牌しかあかんらしくて…」まで聞いて、
やっぱり繰り出し(回出位牌)のことだとわかり、
屋根みたいなのが上にあって、前の扉が開いて中にたくさん板が入ってるお位牌て言われませんでしたか?とお聞きすると、
「そうそう、そないな事も言うたったわ。」と笑われました。
仏事に関わる仕事をしていると、お位牌の名前はよく聞きますが、そうでない方は急にくりだし位牌と言われても覚えられないものですよね。
回出位牌とも呼ばれる「繰り出し位牌」は、戒名が書かれた札板が数枚納められているもので、ご先祖様のお位牌が増えた時にお位牌をまとめるために用いられます。
ご住職はお位牌を1つにまとめることをお勧めされたんでしょうね。
過去にご紹介した回出位牌の記事です↓
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好物ローソク
2023年05月10日 08:00
こんにちは。
本店の垣崎です。
まだまだ朝晩は冷えますが、日中は暑さが厳しくなってきましたね。
これから更に気温が上がってくると、傷んでしまいやすいお供え物には注意が必要です。
でも、何か仏さまにもお供えを置いてあげたい。
と思いますよね。
そんな時には、カメヤマから出ている人気商品。
好物キャンドル(故人の好物シリーズ)がお勧めです。
本物そっくりに作られたキャンドルは、お供えで置いててもよいし、キャンドルなので火を灯してもOKです。
本店では最近新しく「クリームあんみつ」を仕入れました。
好物キャンドルは「カレー、ラーメン、いちご大福、枝豆、ビール…」他にもたくさん種類があります。
お供えには難しい、アイスやかき氷といった商品もあります。
故人の好きだったものを見つけてお供えしてはいかがでしょうか。
お店にない商品は急ぎでなければ、お取り寄せもできます。
いつでもお声かけ下さい。
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花ろうそく
2023年05月02日 08:00
こんにちは滝野店事務スタッフです。
春だというのに雨が多いですね。
何年か前に知り合いの方が可愛いろうそくを探されてたのを思い出しました。
娘さんを亡くされて、仏壇を少しでも可愛く飾ってやりたいという親心からです。
桔梗や桜、百合などさまざまな花がろうそくに描かれていてる、【花ろうそく】というのがあります。元々は寒い地域でお仏壇のお花の代わりに使われていたものなので、火は灯さずに使うのが一般的です。
ろうそくをご供養に使う理由は、ろうそくの火があの世とこの世との架け橋の役目を果たしてくれて、
仏様の周りを明るく照らし供養するためと言われています。
お花の代わりにもなって、ご供養にもなる花ろうそく。おしゃれと可愛いものが好きだった娘さん、きっと喜ばれますね。
花ろうそくの使い方は こちらの記事 をご覧ください。
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音の意味。
2023年04月21日 08:00
こんにちは、たんば篠山店スタッフです。
たんば篠山店には仏壇や仏具が揃っています。木魚、鉦吾、りんも、もちろんあります。
それぞれの音色に特徴がありますよね。
ポクポクポク…ケンケンケン…チーンチーン…
なんでこんなに音を鳴らすのかなと、ふと思ったので調べてみました!
木魚は魚が彫ってありますよね。
魚は昼夜問わず目を閉じない生き物で、修行者に寝ずに精進する事を促している為だといわれてるそうです。
鉦吾は音を鳴らすことで宗教的な雰囲気を高め、仏心を呼び覚まし信仰心を起こす、という思想によるものと考えられているそうです。
こちらの鉦吾は滝野店の物です。たんば篠山店ももうすぐ入荷します^^
りんは仏様にお線香をあげ、手を合わせる際の合図として使われることが一般的です。
調べていると、音を鳴らす仏具には修行僧の居眠り防止の意図もあったと言われていたり、読経の音程やリズムを合わせるといった実用的な意味もあるそうです。
祖母の家はどうだったかな?と思ったのですが、なかなか思い出せず…。孫と曾孫で元気な顔を見せに行かないとな、と思った良いきっかけになりました。
和ろうそくと洋ろうそく
2023年04月20日 08:00

こんにちは、本店スタッフです。
祖母の家に行った際に「それ(スマホ)で、和ろうそくを探して」と頼まれました。某大手ネットショップを開き「和ろうそく」を検索。
祖母曰く、なかなか売っていないとのことですが、検索してみるとなんだたくさん出てくるじゃん、と大きさや金額を伝えながら商品を選びました。
が、ここで落とし穴が。
パッケージにも「和ろうそく」と書いてあるのですが、スクロールして詳細を見ると
原材料:パラフィン
となっていて、危うく間違うところでした。
実は和ろうそくに形を似せているだけの洋ろうそくだったのです。他にも「和風ろうそく」という名前の商品だったり、検索に引っ掛かりやすいようにキーワードを入れているだけの商品も…。
そもそも、和ろうそくとは、
石油由来のパラフィンワックスが原料の洋ろうそくと違い、和ろうそくは植物性の油脂が原料です。
櫨(ハゼ)の実から搾り取った木蝋が昔から使われている一番メジャーな原料で、櫨以外には米ぬか油や菜種油で作られたものもあります。
洋ろうそくは火をつける芯が糸なのに対して和ろうそくは和紙やイグサや綿を使います。
棒に芯となる材料を巻き付けて、周りに蝋を付けていくのですが、最終的に棒は抜くので中は空洞になります。
この穴を空気が通るので、風が無くても炎が揺らぎます。
また、空気が通る+芯が太く蝋の吸い上げが良くなるので、洋ろうそくに比べて炎も大きくなります(その分燃焼時間は少し短いですが)
他には蝋が垂れにくい・煤が出にくいのでお仏壇を汚さないのも特徴です。
洋ろうそくに比べると若干お値段は高くなりますが、こういったメリットがあるのでぜひおすすめします。
そして、和ろうそくをお探しの場合は、必ず原材料を確認してみてください。
欠点としては、洋ろうそくと違い芯が燃え切らずに炭のまま残るという点です。炎の中に炭が残ることで炎が大きくなりすぎてしまい危険ですし、減りも早くなります。
その場合は、ピンセットのような「芯切り」という道具で炭になった芯を切除してください。
さて、検索していてかわいい商品を見つけたので、私も買ってみました。こちらは米ぬか油が原料です。
揃っているのがかわいいので、使いたくない!勿体ない!というのが本心ですが、堪えて火を点けてみました。
ずっと撮影していたら、もう燃え尽きそうなサイズです…。ときどきすごく大きな炎になったり、不思議な動きをしたりと見ていて楽しかったです。
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仏壇のお手入れ方法
2023年04月17日 08:00
本店の垣崎です。
今日は仏壇のお手入れについて書きたいと思います。
いざお手入れしようとしても仏壇には金箔などデリケートな部分があり、どうしようかと迷われる方もいらっしゃるかも知れません。
毎日するのが理想的だと思いますが、お彼岸やお盆、年末、命日などのタイミングに行われる方も多いのではないでしょうか?
そうじをしようと改めて見ると意外とホコリが落ちていて、いつもビックリしています。
仏壇は湿気に弱いので、そうじを行う日は湿気の少ない晴れた日が良いでしょう。
手順1 お仏壇の中のもの(仏具)を出します。
掃除後に元に戻せるか不安な方は携帯などで写真を撮ると後から確認できるので便利です。
手順2 上から下へ毛ばたきなどで、ほこりを落としていきます。
拭き掃除は柔らかい布でしていきます。濡れ雑巾は、木製の場合カビの原因になりますので、水分は厳禁です!
指が届かない細かい箇所は、綿棒も使用すると便利です。
仕上げに仏壇用クリームで仕上げると更に綺麗になります。
手順3 金箔部分の掃除。
金箔部分は、直接手を触れると表面がはがれたり、手の指紋が付いたりしますので、極力触らないでください。
特に金仏壇は細かな細工が施されているので気を付けてください。
そうじの時は、柔らかい白手袋もあれば便利です。白手袋は100均などでも販売されています。
一組あると、そうじ以外の時でもお位牌などを触る時に役立ちます。
そうじが終わると、元の位置に戻し終了です。
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位牌に黒い汚れがついているんだけど、取れますか?
2023年03月23日 08:00
こんにちは滝野店事務スタッフです。
先日お電話でお客様から位牌の事で問い合わせがありました。
「久しぶりにお位牌を出して来たら黒いのがついていた。汚れてると思って綺麗にしようと磨いたら、黒いのが大きくなったけど何でやろ?」
と聞かれました。
汚れ?塗りの位牌だと黒いから汚れなんて…と考えてると嫌な予感が。まさか総金のお位牌じゃないよね…と思い、
「お位牌は総金ですか?ご戒名が書かれているところは金色ですか?」とお聞きすると、
「そうやなぁ~」というお返事。
やっぱり。それは汚れじゃなくて、金箔がはがれてしまっているんです。
総金や総粉のお位牌は、塗りの上に金加飾がされています。
薄い金箔を貼りつけたり、金粉が蒔きつけてありますので、その部分を強く拭くと金を剥がしてしまうことになります。つまり金が剥がれて、下の黒い塗り色が中途半端に顔を出すんです。
きれいにしようとして、かえって傷つけていることになります。
お位牌を大切にされるご家庭ほど、この間違いをされてしまいます。
かえって何も手入れをしない状態で祀られているお位牌のほうが傷みません。
もちろん何十年もたてば、古びた感じにはなりますが、触っていなければ金箔はがれということにはなりません。
一番いいのは何もしないことです。
どうしても気になられるのであれば、やわらかい布でそっと埃だけ払うようにしてください。
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