森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -
多可町八千代区中野間で「先祖代々之墓」の建立
2024年11月13日 08:00
滝野店の中村です。
今回ご紹介するお墓は最近非常に増えている
正面の彫刻が「先祖代々之墓」です。
昔と違い祭祀継承者(墓守をする人)が多様化しています。
必ずしも息子さんとは限らず、嫁がれた(性が変わった)娘さんが墓守をされることも増えてきました。
そのようなケースでは、お墓でよくみる「○○家之墓」ではなく「先祖代々之墓」とご彫刻することをおすすめしています。
施工前の様子がこちらです。
まずは一度墓石、お地蔵様を解体して巻石の補修を行います。
巻石がずれないように金具を取り付けていきます。
カロートにはお馴染みの龍山石です。
通路のコンクリートも劣化していたので補修します。
区間内も防草対策としてコンクリートを打設します。
少し分かりにくいですが、正面文字は「先祖代々之墓」です。
完成がこちらです。
五輪塔は高さ調整も考慮して、芝台を追加して三重台になりました。
花筒も石製になり管理しやすくなりました。
「うちは娘しかいない」というお家におすすめのお墓です。
ちょっとした事ですが~霊標の目地入れ~
2024年11月08日 08:00
滝野店の真下(ましも)です。今回は、ちょっとした事ですが、当社の取り組みの話です。
加東市で他社で建てられた霊標(戒名板、墓誌)の彫刻依頼をいただきました。通常は現場まで彫刻職人が出向きまして、現場彫刻する事が多いです。今回は他社で彫刻した文字にできるだけ近づけたいので、回収して本社工場で彫刻した後、配達させていただきました。
そこで、ふと周辺のお墓の戒名板とそれを支えている所(下駄)の隙間を見てみると、
くさびを入れている所もあれば、
なにも固定していないものもありました。
対して当社は、コーキング(ボンド)で固定する事をルールにしています。その工程です。まず、マスキングテープで養生して、ボンドを流し込みます。
ヘラで余分な所を取って、
最後にマスキングテープをはがして据付完了です。この作業をすることにより、地震等で倒れないとは言い切れませんが、見栄えも良いと思います。
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ラフタークレーンでお仕事 後編
2024年10月25日 08:00
西脇市西林寺墓地にて区画の縮小工事
2024年10月16日 08:00
滝野店の中村です。
今回ご依頼頂いた工事は墓地の縮小工事です。
滝野店のエリアでは、かつてはご夫婦ごとにお墓を建てる風習があったため面積が非常に広い区画がたくさんあります。
時代とともにいわゆる「代々墓」にまとめるようになり、広大な区画の管理に苦労される方も多いようです。
今回ご紹介するお客様の区画もなんと25㎡もあります。
区家内は真砂土の仕上げなので毎年草の管理に困っておられました。
また、墓石の数も多いので「花」の管理も大変とのことでした。
ですので最初のご依頼は「防草工事」と「お墓の数を減らす」ことでした。
防草工事は周囲の区画でも増えてきた「ファイバーレジン」をご希望でした。
ファイバーレジンでの防草工事は防草効果と仕上げの綺麗さから大変おすすめの施工方法です。
しかしファイバーレジンは骨材を固めることから、夫婦墓を建てていく区画では、その度に骨材を斫っていかなくてはならないので、見た目はあまりよろしくありません。
そこでお客様に今後のお墓の建て方を伺うと次は夫婦墓でなく「代々墓」で建てるつもりだという事でした。
ですので、防草工事に合わせて「代々墓」の建立をご提案しました。
さらに、巻石をカットして区画の面積を半分にすることをご提案しました。
こうして完成したお墓がこちらです。
カットして余った延石を仕切りに使ってもう一つ区画を作りました。
こちらはご親戚がお使いになられることになりました。
仕上げに使われていた真砂土が区画の外に流れ出し、数センチほど積もっていたので鋤取りました。
お客様からは「大変コンパクトになって綺麗になった」と喜んでいただけました。
埋め墓じまい
2024年10月11日 08:00
滝野店の真下(ましも)です。今回は埋め墓のお話です。
加西市でお墓を建てさせていただいたお家から、埋め墓じまいのご相談をいただきました。
この地区の埋め墓じまいは十数軒程、既にお手伝いしています。
丘の上にある土葬の埋め墓まで登るのが大変だという事で、土葬上げはせずに近くの土を取らせていただき、ふもとにあるお墓に納めさせていただいています。そして、石などは撤去させていただき更地にします。今回は火葬ですが、埋め墓に納めておられたお骨を上げさせていただきます。
ご住職にお性根抜きをしていただきます。
今回は1ヶ所の撤去です。
約20年前、壷のまま納めておられたとの話でしたが、1m近く掘ったら焼骨が出てきました。しかし、壷はありませんでした。
平坦にして更地にしました。
納骨していただきました。
お性根入れしていただきました。
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お墓をまとめて代々のお墓へ part3(最終回)
2024年09月25日 08:00
本店の砂原です。
前回のお話の続きをしたいと思います。前回のお話はこちら
前回までは、スプリットブロック積みのお話をいたしました。
今回は、最終回となるお墓の建立までとなります。
まずはお墓を建てるうえで重要となります基礎ベースです。今回は地盤の関係もあり通常より広く基礎ベースを打っています。
その後まず外柵を据えて砕石で中入れを行い、しっかりと転圧を行います(この転圧も重要です)
今回は、ご先祖様の数も多いため大きい霊標に両面彫刻させていただきました。
今回施工いたしました場所は、草の生えやすい場所でしたのでファイバーレジン施工と
外柵の周りをコンクリートを敷いて、その上にバラス仕上げを行いました。
そして最後にフェンスと、階段に手すり。そして水路を渡れるようにいたしました。
防草施工や手すりなどお墓まいりのしやすい形となりました。
あれから22年が経ちました
2024年09月06日 13:10
今回は、22年前に建てたお墓の掃除と、草を生えにくくするファイバーレジンをした丹波篠山市のお墓をご紹介いたします。
お客様からは、汚れが目立つようになったお墓をきれいにして、あちこちで傷んでいるか所を直し欲しいとご依頼を受けました。
それとご近所さんの所がしている草が生え対策(ファイバーレジン)を見て同じようにしてとのご希望でした。
完成したお墓を見て、ちょっと前に建てたと思っていたら、もう20年以上も経っていたなんて思ってもみなかった。
どうりであちこち汚れも目立つし、台風で枝木が落ちてきて傷んでいるところもありました。
今回、よい機会だと思いいろいろと修繕をしたけど、見違えるほどきれいになった。
お墓がきれいになると気持ちがいいと喜んで頂きました。
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お墓をまとめて代々のお墓へ part2
2024年08月28日 08:00
本店の砂原です。
前回のお話の続きをしたいと思います。前回のお話はこちら
前回コンクリートブロックを積むための基礎までのお話を致しました。
今回は、ブロック積みからについてです。使用するのはスプリットブロックです。
約100個以上のブロックを使用してのブロック積みになりますが、弊社のブロックが入荷してきた際に
トラックから降ろすのが大変だなと思っていたところ、写真のように荷下ろしを始めました。
やはり機械があるというのは便利ですね。
ブロック積みについては、職人が一つ一つブロックのサイズを合わせながら加工していきます。
ブロックのサイズは大体が同じですがピッタリというわけにもいかないため、手加工で調整しています。
一つ一つ合わせながら、調整して積むことによりこんなに綺麗に仕上がりました。
あとは、裏にコンクリートを入れて強度を上げていきます。
今回はここまでとなります。次回は、墓石の建立と周りの仕上げになります。
霊標すりおろし~再彫刻~
2024年08月16日 08:00
滝野店の真下(ましも)です。霊標の再彫刻をさせていただきました。
多可町のお墓です。長年、当社でお世話になっているお家で、2年前に彫刻させていただいたのですが、次世代に守ってもらいやすいお墓にし直したい(リフォーム)との事で、先々代のお墓を撤去する事になりました。そこで、先々代も霊標に彫刻したいと相談いただきました。
2年前の作業前写真です。先々代の彫刻方法を色々と説明させていただきましたが、やはり王道の代々の順番通りに彫刻して欲しいという事で、この霊標をすりおろし(削り直し)て一から彫刻することになりました。
完成しました。2年前の彫刻していたお方を3名目に彫刻しました。区画サイズの縮小し、防草対策も施して、スッキリしたお墓になって良かったです。
これも先祖供養
2024年08月12日 08:00
本店の髙梨です。
先日、お墓の引越しで丹波市の墓地へ移設してきました。
元々は姫路市の北、朝来市に近い寺院墓地で祀られていました。
今回、こちらの墓地にある巻石も含めて移設のお話をいただきました。
ただ、既存の墓石は夫婦墓と呼ばれるもので「そのご戒名の彫られている方々のお墓」だけがあり、これからの仏さまをお祀りする
お墓はありませんでした。「母はずっと五輪塔が欲しい。って言ってたんです。」とお打ち合わせで施主様から伺っていたので
今回のご提案は「望まれていた五輪塔を建てる」というものにしました。
移設完了し、開眼供養時の写真です。既存の夫婦墓の台石2段は再利用し、竿石から上を新しく五輪塔にしました。
そして驚くのは、、、なんとここの墓地の整地と基礎工事、そして巻石工事まで施主様がお一人でされたんです。
弊社は旧墓地からの解体、引越と新墓地での建前工事のみを請け負いました。
お仕事で重機を使用したり、延石を設置したりとされる方でしたので、このようなご依頼内容となりました。
「自分の手で建てるのも供養になるやろし、出来ることはしたい」と仰られていました。
立派なお墓が完成し、お母様のお骨は写経に包まれずっと望まれていた五輪塔に納骨されました。
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