森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -

どうする、お墓!?

2017年10月06日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
以前高校時代の先輩に久しぶりに会った時の話です。近況を語りあっていると私の仕事の話になりました。私が森田石材店に勤めていることを告げるとお墓について色々な質問を受けました。
中でもお墓の継承については色々質問されました。その方は二男なのですが、
「自分は親とは別の墓を建てないといけないのか?」
「子供が2人いるが、どちらも娘なのだが将来は墓守をしてもらえるだろうか。」
お墓について真剣に考えておられることに大変驚きました。先輩は40歳。お子さんもまだ3歳と1歳です。しかし、思い返してみれば自分自身も「長男だし、いずれは建てなければいけないんだろうな・・・」と漠然と考えていたような気がします。
昔と違い、核家族化が進むなど家族の形態が変わり「家を継ぐ」という考えがなくなってきています。お墓も長男が親の墓を建て継承するというのが一般的でしたが、先ほどの先輩の話のような考えからお墓を建てるのに悩むケースが増えています。
お客様とお話ししていてもこの質問はよく受けます。
そんな時、私は必ずお客様にこう言います。
「そのお話、お子さんとされました?」
ほとんどのお客様は、お子さんとその話をしていません。でも先ほどの先輩のように、お子さんはお子さんで意外とお墓の事を考えているものです。ですからお子さんとお話することで意外とあっさり解決することもあります。
例えばお子さんが娘さんばかりの場合…。
お墓を継承する場合、次の3つのパターンがあります。
①遺言等で指定した人
②地元の慣習で認められた人
③家庭裁判所が認めた人
仮に遺言書がなくても娘さんがが継承するのは慣習として一般的に認められます。お寺様も時代が時代なので寛容になられています。
悩む前にまずはお子さんと話してみて下さい。その後、お寺さんや私どもにご相談下さい。

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2ヵ所のお墓

2017年10月04日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
先日 墓石を建てて頂いたお客様のお話です。
この方の地域は、今では少なくなった両墓制が残っている地域でした。遺骨を埋葬してから7回忌(6年間)は埋葬した墓地にお詣りをします。7回忌の法要の時に骨上げ(実際は 土のみ)をして、墓石に納骨するという地域でした。
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「両墓制」とは 遺体を埋葬する墓→『埋め墓(うめばか)』と 霊魂を祭る墓→『詣り墓( まいりばか)』そんな二つのお墓を作るならわしのことです。
「詣り墓」は定期的な墓参や先祖供養、盆などに参るための墓で、通常は石塔を建てることが多く、そこには遺体や遺骨はありません。今回も1キロぐらい離れた所にある墓地で 石塔を建てました。
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ちなみに、その反対に「単墓制」と言うのもあり、それは、お墓は一つで「詣り墓」と「埋め墓」の区別がない場合を指すようです。
いずれにしても、今もなお両墓制がふつうに残っている地域や、その地域によって慣習の違いがあるようです。

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自然石のお墓(能勢石)

2017年09月29日 08:00

園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。
先日、お客様より「おにぎり型でどっしりした自然石のお墓がしたい」とのご要望で能勢町へお墓にする自然石(=能勢石)を探しに行って来ました。
まず、能勢町てどこ?とピンと来ない方も多いので場所を・・・
地図.jpg
大阪府の一番北。猪名川町と亀岡市に挟まれた所です。
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能勢石とは?
能勢石は花崗岩の仲間ですが、正式には石英せん緑岩と呼ばれます。関西の代表的な黒系石材のひとつで、しなやかな石質で割れにくく、つや出しによる効果が大きいです。
能勢石は真砂土の中に玉石となって産出されますが、もともと石のまわりの真砂土も石だったのです。それが長い年月日の間に表面が風化し剥離することで玉石となったのです。
能勢石03.JPG 能勢石02.JPG
これからお客様に写真や実物を見てもらって、気に入った石を決めていただきます。巻石をどんな形でするか、霊標をどうするかなど、打ち合わせが必要なことが沢山あります。
まだまだ道のりは遠いですが、今からどんなお墓が出来るのか楽しみです。

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ほっこりするお墓

2017年09月24日 18:09

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

7月に建立させて頂いたお宅のお墓です。出来上がってから何か寂しい感じがするということで、ご家族で大事にされているネコをお墓にも置きたいとのことで、先日お墓にネコの置物を据付けました。

猫1.JPG猫2.JPG

薄茶色のタマちゃんと茶色のトラちゃんです(ワンハートストーンで写真を元につくりました)。

とても仲の良い2匹だったそうです(タマちゃんは一昨年に天国に・・・)。

ご家庭の居間に居る様なほっこりした気分になりました。

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お墓全体をお祀りする方法

2017年09月22日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹
最近では少なくなりましたが、夫婦墓(位牌墓)がたくさん並んでいるお墓の仕事をしました。お墓の作り方で「本式」と言われます。最近の(◯◯家先祖代々の墓+戒名板)は、これの「略式」の形です。
本式の場合には、それぞれの墓石にお花と線香をお供えしますが、そうすると沢山の数のお花も必要になります。例えば、墓石が5基建っていたら、お花は10束も持って行かなくてはなりません。花立の間に汚れもつきますので、お掃除も大変です。
そんな時は、このかたちをお勧めします。
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お墓の入り口左右に「線香立・ロウソク立・花立」を付けることです。これで全体のお墓にお供えする形となります。これなら花は1付ですみ、お掃除もやりやすく、お墓参りも苦になりません。
さて今回のお墓は、昔の古い墓石は台石の二段目を取り除いて設置しました。左に建つ新しい墓石は、台石を通常より小さくして墓石の高さを低く抑えました。仕上げてみて、とても上品なお墓となりました。また、空きスペースには「石んこ地蔵」を置きました。とてもやさしい「ホッとする」お墓に仕上がりました。

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通路の狭いお墓づくり

2017年09月18日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

先日、三田市でお墓を建てさせていただいたお墓づくりのお話です。
区画は2.5m×2mの5㎡、三田市では大きな広さなのですが、墓地の一番奥にあり、そこまでの通路幅が狭いのです。
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通路がご覧のように狭く、その奥は、くの字になっています。
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区画上の通路も狭いので運搬機も通れませんでした。
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通常は上の写真のように、「カートクレーン」(別名カニクレーンとも言います、見た目通りですね)という機械で、大事なお墓を設置するのですが、今回はその機械が入りません。
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そこで、今回は、「三又」という三脚でチェーンを用いて吊る、アナログ的な方法で工事しました。少し移動するだけでも、三脚を少しづつ移動させながら、仕事を進めます。
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今回は、特に大きな塊の石を据付ましたので、とても重く、いつもは2人で工事するところを4人で行ないました。「石工技能士」という国家資格を取得した当社職人が一生懸命頑張っていました。
お客様も何度もご見学くださり、彼らの仕事ぶりに満足していただいたと思います(差し入れいただき、ありがとうございました)。職人達は大変だったと思いますが、施工技術とチームワークに私も感心し、同じ社員としてとても誇らしく思えた今回のお墓づくりでした。

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新しいご先祖様

2017年09月11日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

この度、古いご先祖様の石碑が多数有り、傷んできているので、新しく五輪塔を建てて纏めたいというお客様のお手伝いをさせていただいております。まず、ご自宅にお祀りしてあります過去帳のご戒名を整理して、一基づつ確認しておりましたところ記載されていない石碑が一基ございました。ご戒名・年号など十分に確認できる状態でしたので、そんなに古くない石碑と思っていましたが、年号は寛文五年と刻んで有りました。年号表を持参しておりましたので、確認しましたところ、1665年で今より354年も前にお亡くなりになられたご先祖の石碑で、過去帳にてお祀りされている
ご先祖様とあわせても一番古いご先祖様でした。
1700年代初めには、ご先祖様がいらっしゃったことはご存知でしたが、お墓をまとめようとして始めてわかったことでした。ご戒名の確認出来ない石碑もありましたので、もっと古いご先祖様がいらっしゃる可能性はありますが、古すぎて檀那寺でも確認出来ないので、新しく建てる五輪塔の最初に彫刻させていただくことになりました。途中の抜けているご先祖様を発見することは多々ありますが、最初であろうご先祖様を発見することは、めずらしい体験でした。お客様のお墓づくりの一助となれば、幸いです。

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知っておきたい「寿陵墓」

2017年09月03日 08:00

福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
9月になり、だいぶ朝晩は涼しくなってきました。ただ日中はまだ気温も高く、寒暖差がありますので体調管理には十分気をつけたいと思います。
皆さんは「寿陵墓(じゅりょうぼ)」をご存知でしょうか?生前墓(せいぜんぼ)」とも言います。「寿陵」の「寿」という字は長寿・長命など命を長らえるという意味で使われており、「陵」は「みささぎ」と読み、古来中国では「皇帝の墓」と言う意味で使われておりました。日本でも天皇の墓を「御陵(ごりょう)」と言い、私の出身地である京都には「御陵」と書いて「みささぎ」と読む地名もあります。京都の山科区にある地名ですが、こちらには天智天皇(中大兄皇子)の陵墓「天智天皇山科御陵」があり地名の由来となっていると思われます。
中国では生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いこととされていました。秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝はみな「寿陵墓」を建てています、これは権力の象徴といった意味合いもあったのかもしれません。そのような起の良い「寿陵墓」には様々なメリットがありますのでいくつかご紹介したいと思います。
・次の世代の方の負担が軽減される
誰か身内が亡くなった時、「すぐにお墓を・・・」と思われても、立地のことや墓石のこと、どの様なお墓にしようか?などなど、時間も費用面でも負担はかかってきます。その点「寿陵墓」を建てておけば、いざという時「安心」であると言えます。また「お墓は課税の対象にはなりません」ですので、相続の際にも「相続税」はかかりません。「不動産取得税」や「固定資産税」など発生しないので「節税対策」にもなります。
・自分の気に入ったお墓を作ることが出来る
たくさん種類のある石や、デザイン、場所など自分の思い描いていたお墓を作っていくことが出来ます。
お盆に皆さんが集まられた時にお墓の話になった、前から少し気にはなってたなど仰っていただける方も沢山おられます。この機会に「寿陵墓」検討なさってみては如何でしょう?「相談だけ」「店の近くまで来たから」など大歓迎です。実際に展示品を見ていただいたり、ご提案させていただくことで、よりイメージが広がっていくと思います。一生のうち、何度も検討されることでは無いと思います。だからこそ、ご自身で納得のいくお墓つくりのお手伝いをさせていただければ嬉しいです。

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かたよらないこころ

2017年09月02日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
弊社では新しいお墓を建てられたとき、「写経」と一緒にご納骨されることをおすすめしております。「写経」については先日こちらの記事でも書きました。
私が担当しているお客様の多くも、一緒に写経を納骨されています。その大半の方の最初の反応は「はぁ~、書けるかな・・・」と不安そうにされます。
中には「自分は頑張って書くけど他の家族は忙しいから無理かな・・・」と仰られる方もいます。しかし意外と家族に渡すとみんな書いてくれるそうです。
あるお客様は「家族みんな書いてくれるみたいで関東に住んでいる孫にも送りたいから追加お願い」と3セット、計9枚分の写経セットを追加された方もおられました。納骨まであと一週間少しでしたが自分もあと3枚書くとの事でした。この方、以前に一度だけ写経をしたことがあるだけでしたが写経にどっぷりハマリ、今では定期的に書かれているそうです。
そのお客様にこんなことを言われました。
「森田さんの写経セットの袋に書いてある言葉に凄く感動した」
その言葉とはこちらのことです。
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この写経セットは、奈良県の池渕石材工業さまのご好意で当社も使用させてもらっています。
これは「高田好胤(たかだ こういん)」という方の言葉です。高田好胤氏は薬師寺で管主(住職)をされていた方です。分かりやすい法話により「話の面白いお坊さん」、「究極の語りのエンタテイナー」とも呼ばれました。かの人間国宝「三代目 桂米朝」も彼の法話を参考にしたそうです。また金堂、西塔など薬師寺の伽藍の復興に道筋をつけ、薬師寺の再生に生涯をささげられた方です。
当時、修学旅行の学生に説明するのは、下っ端の坊さんの仕事だと思われていました。しかし副住職だった彼は「案内坊主」と陰口を叩かれながら、「(子供の)心に種をまく」仕事として、一番情熱を注いだそうです。 
彼は薬師寺金堂の修復を行うために「写経」をしてもらって納巻料を納めていただくお写経勧進を行います。そんな高田好胤氏が般若心経をわかりやすく説明したのが上の「かたよらないこころ・・・」だそうです。般若心経の主なテーマは「空」ですがそれを説明したものなのだそうです。
般若心経にはそういことが書かれているのだと思いながら写経をするとまた違った感動が味わえますね!

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西上様のお墓づくり

2017年09月01日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

昨年、建立させていただいた「西上様」のお話をさせていただきます。きっかけは、一昨年の9月にお父様が亡くなられて、お悔やみで訪問をしたのがきっかけになります。
納骨できない夫婦のお墓が3基あり、お父様や今後皆様が入られるお墓がありませんでした。檀家になっておられるお寺(納骨堂も建てさせていただいています)様もよく知っており、いろいろなご質問にお答えさせていただく内に、信頼していただいたのではないかと思います。ご家族の話、西上様のお墓づくりの想いなどお聞かせいただきました。
1周忌または、3回忌に建てたいというご意向を伺い、まずは仮埋葬をご用命いただきました。仮埋葬とは当社で穴を掘り、クリアボックスなどを用意して、お墓を建てるまでの間、墓地に骨壷ごと安置させていただくサービスです。
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仮埋葬を満中陰に済まされたあと、お墓づくりのご相談に入らせていただきました。
最初は、御影石の伝統的な和風なお墓をお考えになっておられましたが、篠山店などご案内しているなかで、「伊達冠石」を気に入っていただけました。西上さんいわく「一目ぼれ」だったようです。この「伊達冠石」は関西では、当社のみの取り扱いで、他にはないお墓の形だったことも決め手になりました。
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ご希望の花立や、塔婆立ても「伊達冠石」で作成依頼をいただき、その年末にご契約いただきました。1周忌のタイミングで建てるということで、西上様も書いておられますが、1年間あっという間でした。
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来月3回忌に営まれます。半年ほど、ご無沙汰していますので、お参りに伺い、お墓の点検もしてこようと思います。久しぶりのお出会い、楽しみです。是非、「西上様」のお声も見てくださいね。
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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く