森田石材店ブログ - 神社仏閣 -
十三塔の傾き直し
2022年03月29日 08:00
篠山店の園中です。
今回は、お寺様にある十三塔の傾き直しのご紹介です。
工事前の写真を見て下さい。
イタリアのピサの斜塔の様に、傾いているのが分かるかと思います。
工事の内容は、十三塔だけの傾きを直しすだけでなく、塔が建つ石積みの舞台を解体し、基礎をしっかりコンクリートベースしてから組み直します。
もう一つが、石積み下に流れ込む水の対策です。
塔が傾いた原因の一つがこの水だと思われます。
その対策に「U字溝」を設けて排水をします。
安全対策をして十三塔を丁寧に解体していきます。
石積みは、しっかりと施工しないと危険です。
職人の手で一つ一つ積み上げ、形が整っていない自然な石を、整った石舞台に仕上げていきます。
石積みの裏にコンクリートを流し込み、自然石とコンクリートの一体になりました。
これで安心です。
明日からは、十三塔を組む工事に移ります。
次回は、その様子を紹介いたします。
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神様の使い方!?
2022年03月28日 08:00
仕入れ担当の森田です。
前回は日本石材工業新聞でブックナビゲーターをさせていただいたことをお話しました。
この中で最後に紹介しておりますのが、
『いちばん大切な生き方は伊勢神宮が教えてくれる』(吉川竜実著/サンマーク出版)です。
詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、私がいいなと思ったのは2点です。
1.お参りの心構え
2.人はみんなOK
お参りの心構え
離れて住んでいるおばあちゃんに会いに行く気持ちで行きましょうとあります。
神様もあなたが会いに来てくれるのが嬉しいのだそうです。
神社のお参りは作法があります。
きちんとした方が気持ちいいです。
でも一番大事なのは会いに行くこと。
会いに行けばすることは同じです。
前回から今回までの自分の報告をします。
今何を頑張っているか、これから何をしたいか。
何に悩んでいるかも言ってみましょう。
最後に応援してくださいとお願いする。
おばあちゃんと同じですよね。
人はみんなOK
キリスト教では罪な人間はその罰として働く義務があるとされています。
ヒンズー教はこの世の罪で輪廻を繰り返します。
仏教でも不完全な人が悟りを開くために修行をします。
すべて人は不完全で至らぬところがある事が前提です。
それが神道は正反対なのが素敵です。
ひとは生まれながらに完全なのだそうです。
それが日々の生活で穢(けが)れがついてズレが生じる。
この穢れをリセットできる場所、それが神社なのだそうです。
神社へ行くと神聖な空気を私たちは感じます。
自然の凛とした感覚がリセットの感覚なのかもしれません。
いかがですか?
私もこの本を読んで神社に行きたくなりました。
まあ仕事柄、あちこちの神社に行っておりますので、そのおかげでお仕事もいただけているのかもしれません。
わざわざ遠くの神社に行く必要はないようです。
地元の神社に気軽に行ってみましょう。
神社参りは古来の人の知恵として、今もとても有効なのだと思います。
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神社は地域の文化財・その2
2022年03月25日 09:00
代表の森田です。
引き続き「葛葉稲荷神社」の「姿見の井戸」の改修工事の紹介です。
この井戸はパワースポットとしても有名です。
「この井戸に自分の姿を映しておけば、再び無事に帰って姿を映すことができる」といわれ、交通安全や旅行安全の祈願スポットとして信仰を集めています。
さて、14年前になります。
(修理前の写真)
足元の縁石が地面の高さと高低差がないので、雨が降ると雨水が溜まる。
そして、柱の下に束石が入っていますが、これも低くて水に浸かるため、腐りかけてる箇所がありました。
建屋は壊れないように養生をして、トラックのクレーンで吊って移動しました。
新しい縁石は15㎝の高さの石を使い、その中に束石4ヶ所も10㎝高く設置しました。
井戸の枠石も新しく設置し、雨水が井戸に入らないように取り付けました。
新しく「鳥居・灯篭」も奉納されて完成しました。
パワースポットとして、多くの方が安全祈願に「姿見の井戸」に自分を映されています。
第三弾もお楽しみに
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神社は地域の文化財 その1
2022年03月07日 09:00
代表の森田です。
弊社は創業103年を迎えました。
今年1月に100年を節目とした記念誌が出来上がりました。
内容は初代藤四郎(祖父)が手掛けた神社の鳥居や狛犬、記念碑など現在に至るまでをまとめました。
調べていくと、当時の道具でこれだけの作品を作るのは大変な技術と労力が使われたと思うものが多く、改めて感動した次第です。
ご興味のある方はお問合せください。
さて、開いているページの「信太森神社(葛葉稲荷神社)」のご紹介をさせていただきます。
一番最初にご縁をいただいたのが、2007年(平成19年)です。
本殿の屋根(檜皮葺)を友井社寺様が手掛けておられ、屋根の吹き替えに合わせて修繕をすると言うことで、基礎工事を請けたのがきっかけです。
初めて神社を見たときは、本殿を始めあらゆる構造物が傾いていました。
「わぁ~これは大変だ~」と思いました。
基礎石は隙間が空いて、いろんな方向に陥没していました。
工事手順の最初は。本殿前の「灯篭・狛狐」などを解体・移設し、本殿を仮移動する場所をつくります。
次に本殿をジャッキアップして、家引きさんと呼ばれる方が約20メールほど移動されました。
原始的ではありますが、ジャッキーアップした下にコロ(丸い棒)を敷き動かします。
改めて、この様な工法で建物が移動できるのは日本建築の凄さ、木造建築の良さだと思いました。
建物は移動した後は、土台石の解体工事です。
土台はみかげ石(花崗岩)が使われ、繊細な仕事がされていました。
手加工で隅々までキッチリと合わされている仕事を見ると、当時の石工さんの腕の良さがわかりますし、
「よっしゃ、俺がきれいに復元してやる」とワクワクしてきます。
まず、解体前に同じ場所に同じ石がくるように番号を墨付けをし、痛めないように解体をしていきます。
解体が完了後、基礎工事に掛かります。
本殿場所、全体を約50センチの深さで掘削します。
全体を鉄筋で敷き詰めて、コンクリートを流し込みます。
完成した基礎ベースの上に、解体をした土台石を据えていきます。
当然、上手く合うところと合わないところが出てきます。
手加工で作ってあるものを機械を使って修正すると違和感が出るので、手加工道具を使って当時のままを復元していきます。
普段は使うことのない「1級技能士の技」がこのような時に発揮されます。
土台石を組み上げたあとは、補強のコンクリートを裏側に入れて、基礎工事完成となります。
仮移動していた本殿を新しく出来た基礎舞台に戻します。
この後は、宮大工さんが傷んだ箇所を修繕され、同時に屋根の吹き替えとなります。
屋根は、檜皮葺から銅板葺きに変更されました。
今回の基礎工事をスタートに第2弾、第3弾と続きます。
灯籠の据え直し
2021年10月29日 08:00
滝野店の河合です。
以前に加西市のあるお寺さんからの依頼で、倒れた灯籠の据え直しの依頼を受けました。
たまたま、お寺にご挨拶に伺った際にご住職から
「丁度エエ時に来てくれはった!灯籠が倒れてもてな…直して欲しいんや」
とお話を頂きました。
お伺いする1~2日前に凄く強い風雨がありまして、今回倒れてしまったそう。
案内して頂くと、お寺の境内墓地の石灯籠が見事に倒れていました。
立派な灯籠です。
過去にも台風の時に倒れた事があるそうで、笠の部分はその時に割れて欠けてしまっていました。
この機に新しく笠を作り直す事も提案しましたが、「形あるものは何時かは壊れる。割れてる笠の部分はそれも風合いとして、そのままでよい」との事でした。
割れた笠の裏を見ると、建立年が刻んでありまして「延宝三年二月・・」とありました。
延宝3年は西暦1675年。
江戸時代に作られた物です。
ものすごく歴史のある灯籠です。
後日、技術部の方にも現場の状況を確認してもらい、話を進めさせて頂きました。
こちらが職人に組み直してもらった姿です。
長い歴史を感じさせる味わいのある景色ですね。
ご住職からも
「直してもらってありがとう。一時はどうしたものかと思ったが、気持ちがスーッとした」
と仰って頂けました。
良いお手伝いが出来たと思います。
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近くで四国八十八ヵ所お参り
2021年09月30日 08:00
こんちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
先日、四国八十八ヵ所お参りしてきました!
88ヵ所?!すごっ。Σ(゚ω゚ノ)ノ
と驚かれるかもしれませんが、1ヶ所ですべてをお参りできる素敵な場所があり、そちらに行ってきました((^┰^))ゞ
神戸市須磨区にある大本山須磨寺。
こちらには、三重塔があり敷地内に「四国八十八カ所お砂踏み霊場」があり、各札所の砂をガラス越しに踏んでお詣りが出来ます。
お砂を踏む事により各霊場にお参りした事と同じ功徳が与えられるといわれています。
「南無大師遍照金剛」とお唱えしながら有り難く(感謝しながら)丁寧にお砂を踏みしめて、お大師さまのご加護を頂きましょう。
【お砂踏み】は400年前に始まったようで、昔は交通の便がなくお参りに行けなかったことから、各地にこのような場所ができたそうです。近くでは、大阪府:勝尾寺にもあります。
四国八十八ヶ所霊場会でも記念事業があるようです。
『賜弘法大師号1100年記念事業』として
*2020年に賜弘法大師号1100年記念
*2023年に弘法大師御生誕1250年記念 等
「お砂踏み」を通して四国遍路の魅力の一端に触れてみてはいかがでしょうか。
春日の神鹿
2021年09月28日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
朝晩めっきり冷え込むようなりました。
この気温の温度差が後方に映っている黒豆の味の善し悪しに重要なことです。
来月の初旬には解禁ですが本当に美味しいのは秋も深まった下旬ですよ。
本来、灯籠とは暗い夜道を照らす道具として使われていました。
「籠」という漢字あるように、灯が籠の中に入った形状をしており風などで灯が消えない作りになっております。
今回の春日灯籠は、円柱の竿を持ち六角平面の形をした火袋があります。
火袋のひとつの面には鹿が彫られているように、奈良の春日大社に多く用いられています。
春日大社では奈良時代に神様が常陸国から御蓋山へお越しになる時、白鹿に乗ってこられたことから春日神鹿は神の使いとして今でも大切に扱われており、奈良公園では1300頭もの鹿が手厚く保護され生息しています。
庭灯籠の中では雪見灯籠と並んで1番ポピュラーな灯籠です。
今はまだ新しいですが、年月を重ねていくうちに苔むしていい風合いが出てきますので暫くお待ちくださいね。
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神社のリフォーム
2021年09月08日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
神社のリフォーム工事をしました。
丹波篠山では古くからこの様な無住の神社が多く傷みもあり危険な状態が見受けられます。
コンクリートの亀裂からの雨水侵入の影響で階段がズレてきているのと、両側の灯籠下が沈下し内側に傾いてきています。
灯籠と階段を解体し、ズレている石垣にはコンクリートらしきものはもちろん入っていません。
墓地の基礎ベースと違い階段部分の斜め45度のコンクリート打設が中々難しいのです。
既存の階段なので内側の見えない部分は荒(石を割ったままの状態)なので固定金具も取り付け難いです。
以前陥没していた灯籠廻りと拝殿前はワイヤーメッシュ入りです。
完成後、新しくしたものはステンレス製の手摺りのみですが、見えない基礎部分は強固です。
これからは安心してお詣り下さい。
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灯籠の修繕
2021年08月12日 08:00
滝野店の真下(ましも)です。
灯籠の修繕のお手伝いです。
車が灯籠にぶつかってしまって倒壊してしまいました。
お怪我がなかったのが幸いです。
西脇市の神社です。右側の灯籠です。
ちなみに、この神社の手水舎は当社建立です。
下から2番目の土台がずれて、今にも落ちそうです。
笠も一部破損していまいした。
とりあえず、応急処置として、一番下の台以外を解体して、倒れる危険を回避しました。
後日、修繕工事に入らせていただきました。
完成しました。
破損した笠や以前から欠損している所も処置をしました。
村の責任者の区長さんにも喜んでいただきました。
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玉石を使って通路づくり
2021年07月30日 09:00
代表の森田です。
毎度お世話になっている神社様から休憩所に行く通路を作ってほしいとのご依頼がありました。
赤線の間を通路に。
考えたのは、できるだけ周りの環境にマッチした感じで考えました。
曲線の通路になるので、玉石を赤線部分に並べる方法で工事をしました。
どうでしょうか。周りの自然にマッチした通路が出来上がりました。
公園や庭などのリフォームに・・・是非参考にしてください。
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