森田石材店ブログ - 石のお話 -

お墓の拝場

2021年06月17日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店の山崎です。

ジメジメとした嫌な天気かと思えば急に暑い日が続いたり…体調を崩さないように気をつけないといけませんね。

今日はお墓の拝場(手を合わせて拝む場所)について少し紹介します。

墓石の前に、拝石と言う石を置く場合が多くあります。

拝場①.JPG

もちろん、必ず置かなければならないということはありませんので、なくても問題ありません。

さらにお墓の拝場が広くとれるという場合、以前にも紹介したように張石施工をしたり、大きな板一枚、さらには数枚を置くといった方法もあります。

真ん中の石の板の色に変化をつけるといったものも弊社でも展示しています。

拝場②.JPG
↑こんな感じです。この拝場の石はツルツルで磨いたままの状態です。

もちろんこのままでもいいのですが、例えば・・・

拝場③.jpg
このように、砂をあてる部分(ブラスト加工と言います)と磨いた部分を交互に残すといったデザインもあります。

拝場④.jpg
格子模様もオシャレですよね。このようにお墓だけでなく、足元にも少し目を向けてみると、素敵なデザインを見ることができるかもしれませんよ(*^^)v

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お墓の高さ

2021年05月28日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

今日はお墓の「高さ」についてです。お墓を建てる時に、この高さを気にされる方は結構いらっしゃいます。

弊社の規格の寸法というのは、9寸角の墓石ならこの高さと決まっているのですが、中には「寸法指定」の指示が出て、高さを変更する事もあります。

この高さを決める際に、確認しておいた方が良い事があります。

①墓地の規約

霊園などによっては、高さ、もしくは総高に上限があるところもあります。建てる前には規格を確認してください。

②本家のお墓の高さ

同じ墓地に本家のお墓がある場合、先祖を敬う、本家を敬うという昔ながらの考えから、分家は本家より高さを低くする慣習があります。これは、①で述べた決まりではないので、必ずしも低くしなければならないという事はありません。しかし、親戚付き合いなど後々に色々と言われても困りますので、建てる際には一度確認してください。

③周りのお墓の高さ

先ほどの本家との高さにも似てきますが、たくさん石塔が建っているような墓地で、特に隣のお墓よりもあまりにも小さくなりすぎても見劣りしてしまいますし、反対に高すぎても目立ってしまいます。同じくらいに揃えていただくのがいいかなと思います。

最近では、洋墓も主流になりつつあります。

洋墓の場合、和墓と違って背の低いものが多いので、この場合は高さよりもデザインに重点を置かれるといったパターンもあります。

周囲より背は低くなるので、高さを重視するのか、デザインを重視するのかどちらか決めておくと良いですね。

なかなかイメージがし難いですが、この現場に建ったらどんな感じかな・・・と言った場合、図面はもちろんの事、現地写真とカラー図面を合成して見ていただく事も可能です!

お墓の巻石

2021年03月04日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

寒さも少しづつ和らぎ、春ももうすぐかな~という季節になりましたね。

早く暖かくなってほしいなと思う反面、数年前から突然発症した花粉症(そんなにひどくはないですが…)に少し怯えています(笑)

さて、皆さんはお墓の周りを囲っている巻石というのはご存知ですか?

弊社では「外柵(がいさく)」とも呼んでいます。

実は、この巻石にも意味があって、墓地の境界線であり、またあの世とこの世をわけるという意味を持つとも言われています。

巻石の内側が、つまりは浄土の入口という考え方です。

この巻石にもたくさん種類があります。

もちろん、立地条件などで出来ない場合もあるでしょうし、また巻石をする場合でも、墓地の広さ、周囲の状況などによって変わったりします。

霊園などによっては、全て同じ形の場合もありますが…少しだけ紹介します。シンプルで弊社でも比較的よく出る形です。
外柵.jpg

左から、くり階段・前面階段・チューリップ型と弊社では呼んでいます。

他にも、前に門柱をつけたり(関東型)、石垣を積んでその上に巻石をのせて、高くする場合もあります。

本当に多種多様とでも言いますか、こだわれば十分にこだわることの出来る場所とも言えます。

その墓地に合わせて、最適な提案が出来るようにしていきたいと思っています。

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

本店展示場にまた新しい石塔を入荷しました。

それがこちら・・・

「開楽(ひらく)型」です。今まで、滝野店には展示していたのですが、本店に展示するのは今回が初めてです。
まず一番最初に目が行くのが扉の部分だと思います。
ここが開楽型の一番の特徴です。
一般的なお墓は、水鉢を動かして納骨します。重くて大変です・・・
でも、開楽型は観音開きの扉で簡単に開きます。
扉を開くと、少しのスペースがありその奥に納骨堂への扉があります。この内側の扉を開いて納骨します。

開いたところのスペースにはちょっとした掃除道具を入れておくこともできますし、お参りが終わった後に湯呑と線香立てをしまっておくこともできます。

いろいろな形の中から気に入ったものをお選びください。

中村 淳
中村 淳

滝野店の中村です。

今回お世話になったお客様は夫婦墓を建立されました。

当初国産石材での墓石建立を検討されていましたが、ご予算の都合上かないませんでした。

しかし、

「墓石本体は外国産でも、直接ご遺骨を収める部分の納骨堂(カロート)を国産にされてはいかがでしょうか?」

という私の提案に賛同いただき、納骨堂を国産石材に致しました。

納骨堂に採用した石は「竜山石」という石です。

竜山石は地元兵庫県の高砂市(宝殿)で採掘される石です。

この石、実は1700年前から石の棺として使われている日本で最も歴史のある石です。

古墳時代には権力者の石の棺のほとんどにこの石が使われた為、「大王の石」とも呼ばれています。

私の住んでいる丹波篠山市の雲部車塚古墳の石棺もこの竜山石が使われています。

竜山石の特徴は、均質で粘りがあり、細かい加工が可能です。耐火性に富み、風化しにくい石です。

石色も青色・黄色・赤色(希少)の3色があり、水磨きをする事でやさしい肌ざわりを得ることができます。

今回制作した竜山石の納骨堂(カロート)がこちらです。

温かみのある黄色を採用しました。

納骨堂(カロート)は地中にある為、見た目では全く分からないですが、是非こだわって欲しいところです。

大昔の灯籠を移設

2020年08月17日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

今回は灯籠(五重塔)を静岡県から丹波に引っ越しです。

灯籠といってもかなり昔のもので、製作時期は不明ですが加工・細工などから考えると鎌倉・室町時代頃のものかと思います。

当然傷みもかなりあるので、一番苦労したのが解体です。繋ぎ目をセメントで固定してあったので慎重にノミを使って外しました。

外すとパーツごとにサラシで巻いて傷つけないように荷造りをして持ち帰りました。

次に工場で仮組みをします。

改めて組み直すとかなり歪んだ形で組まれていたので、修繕をしました。

付着しているセメント部分を「コンプレッサーノミ」で剥がし、1パーツごとに重なる部分を「ガタつき」が無いようにノミで削りながら、修繕をしました。

お客様の玄関先に設置。

なんとも自然な趣きになりました。

年月の経った「石の汚れ・苔」は最高に美しいですね。

石の紹介「庵治石中目」

2020年07月31日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

本日の石の説明は「庵治石中目」です。

お客様とお話していると、庵治(あじ)は聞いたことがあるという方は多いです。やはり関西では大島石と並ぶメジャーな石です。

庵治石は大きく分けると細目、中細目、中目があります。高価なことで有名な庵治石ですが、そんな中で比較的お手頃なのが、この「中目」なのです。

ではまず物性データからご紹介します。

名称:庵治石中目
採石地:香川県高松市
見掛け比重:2.67t/m3
吸水率:0.200%
圧縮強度:167N/mm2
岩石分類:花崗岩

庵治石中目は有名すぎる「細目」の影に隠れて地味に感じますが、とても落ち着いたいい石です。色目は少し青みがある淡い感じが特徴です。石そのものは非常に硬く、ノミ切り仕上げの五輪塔などを見ても、その硬さが伺えます。硬さを表すモース硬度というものがあるらしいのですが、そのモース硬度は「7」。これは細目と同じなのだそうです。

先日、展示品で久々に新しい中目が本店に入荷しました。現在の展示品はお客様のもとへ行き、これと入れ替えになります。新しい中目もぜひご覧ください。

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山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

あっという間に今年も、もう既に半年が過ぎてしまいました!月日がたつのは早い!!

残り半年も有意義に過ごせるといいですね。

さて、今回も滝野店に入荷した商品のご紹介です。

それが、こちら!!

吉林白という石で作成した8寸角の石塔です。

この石塔のお勧めしたい点は、コストを抑えているにも関わらず、「信頼棺」仕上げになっているという点です。

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私がこだわったお墓づくり

2020年06月15日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

やっと念願の我が家のお墓が完成しました。

当然ながら、私もお墓づくりの当事者になるのは初めての体験です。仕事上、あれもこれもと考えがちですが、自分なりに反映したいことを考え、今回のお墓づくりとなりました。私の個人的な「こだわり」をいくつかご紹介します。

こだわり1.小さなお墓にしたい。

長年いろんなお墓を見てきました。その中でも昔ながらの夫婦の戒名が刻まれた小さなお墓が好きだったので、父が建てた五輪塔と祖父母のお墓を小さく再加工しました。

再加工することで、43年前の墓石が新品同様になりました。

加工前

(加工前)

加工後

(加工後)

こだわり2.蓮の花を付けたい

お墓自体がシンプルなので、蓮華加工をしました。蓮華には上蓮華と下蓮華(伏蓮華・逆蓮華ともいいます)があるのですが、あまり派手になるのが好きではないので、下蓮華のみを付けることにました。これも、今までの石を加工しました。

こだわり3.つながない一本物の延石

石の種類によって長尺物が採れる石があります。長尺といっても通常は3~4mが最長とされています。しかし、最近調子がいい中国の吉林省から採石される吉林白という石は結構長いものが採れると聞き、ダメ元で聞いてみたところ、「4.7mの一本物が採れる」ということで、この延石を仕入れました。

吉林白は石目もきれいでオススメです。

こだわり4.写経を入れました。

これだけは、どうしてもやりたかったのが「写経」です。今まで多くのお客様に「写経」を勧めてまいりましたが、当然、自分の時もやりたいと思っていましたし、これをすることでお墓へ感情を注ぐような気持ちになります。

そして家族みんなの写経を納めました。生前父が書いていたものも見つかったので、それも一緒に納めました。

写経に一番ハマっていたのは長女でした。「めっちゃ楽しかったもっと書きたい」と言ってました。また東京にいる長男がちゃんと写経を書いて送ってくるか心配しておりましたが、納骨日ギリギリに到着!!

家族全員で作ったお墓になったと思います。

これはお墓の中にあった43年前の写経です。私が中1の時に書いたものも入っています。

納経した様子です。

ようやくお墓が完成して私はホッとしていますが、母はお骨がお墓に入ってしまったので寂しい様子です。

before

after

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

今回も滝野店の展示品の紹介です。この度、新しく入荷したのがこちら・・・

「万成石」の石塔です。

岡山県産の石で、通称「桜みかげ」と呼ばれるようにピンクの色目の石です。

淡い色なので、柔らかい石質のように見えますが、実はとても硬い石です。この石は、著名人のお墓にも多く使用されています。

例えば、イサム・ノグチ、石原裕次郎、小渕恵三などなど・・・

また建築物などにも使用されています。

記念碑や洋墓にもよく似合う石ですが、今回は和墓の石塔を入荷しました。

弊社では、和墓はグレー系のものが多いのですが、違ったイメージを持って頂けるのではないかなと思います(^^)

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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く