仕入れ担当の森田です。
今回はお墓の維持費についてです。
この話、掘り下げるとかなり大変になってきます。少し長いですがおつきあいください。
Q.お墓を建てた後の維持費は?
A.墓地の管理費が年間1000円~5000円程度です。
お墓は一度建てたら滅多なことで作り替えはしません。ですから費用はかかりません。
石屋の立場から言えば十年に一度の目地補修ぐらいです。そうすれば地震等にも強く痛みも少ないでしょう。
お墓を購入後30年でどんな費用がかかるのでしょうか。では実際に見てみましょう。
【お墓がある場合】
管理費 2000円*30年=100,000円
メンテナンス 30,000円+100,000円=130,000円
(15年目に簡単な目地補修、30年目にリフォームをした場合)
合計 230,000
【今あるお墓を”墓じまい”して納骨堂】
墓じまい 300,000円
納骨堂の費用 400,000円/2人分
合計 700,000円
いかがでしょう。
「でも納骨堂は管理費もかからないし、この先を考えれば割安じゃない?」というお話もあるでしょう。
ではもう少し考えてみましょう。30年も経てば次の代がお亡くなりの時期になります。その時の費用は、
【お墓がある場合】
戒名の追加彫り 40,000円*2名=80,000円
【納骨堂の場合】
新たな納骨費用 400,000円/2人分
もちろん納骨堂によって仕組みは様々ですので一概には比較できませんが、概ねこのような結果になると思います。
では納骨堂は損なのか?
簡単に損とか得という話ではありません。上記は、代々あとを継ぐ方がおられる前提のお話になっています。ですから、私たちで最後になりますという場合には、納骨堂や永代供養墓などが受け皿になってきます。
その場合でも考えることがあります。それは、そのお墓にお墓参りする人はいないのかということです。
例え家は継承されなくても、近くにお住まいの娘さんがお参りされる場合には、その方の晩年まではお墓は必要なものと機能しています。
ですから、その時点から永代供養をお考えになることがタイミングとしては丁度なのかもしれません。
次回へ続く