先日、由緒ある神社の玉垣の修繕工事をさせていただきました。
その場所は奥の院で毎日工事前にお祓いを受けなければ入れない聖域な場所です。
毎日、緊張感をもっての仕事でしたが、この石工事はもう一つの緊張感がありました。ちょっと凄すぎる工法で作られていました。
土台石、笠石共に石のつなぎ方が凄すぎ。木柱の繋ぎ方では目にすることはありますが、石では初めて観ました。
現在でもこの様な加工で石を繋ぐことは大変な作業です。ですが、350年前にこの仕事がされていることにビックリです。
当時の鉄のみで手作業で加工したことを思うと、当時のより優れた石工を結集させて作ったものだと思われます。
なんと「葵の御紋」も入っていますので。
とくに笠の石は土台と違って石厚が薄いので、手加工では折れてしまう・・・この様な細工は他にもたくさん有り、徳川家の力で石職人も磨かれたのだろうと思うとこです。
その象徴と言えるのが江戸城、現在の皇居ですね。