江戸時代の石職人は凄い

2019年04月17日 08:41

森田 茂樹
森田 茂樹

先日、由緒ある神社の玉垣の修繕工事をさせていただきました。

その場所は奥の院で毎日工事前にお祓いを受けなければ入れない聖域な場所です。

毎日、緊張感をもっての仕事でしたが、この石工事はもう一つの緊張感がありました。ちょっと凄すぎる工法で作られていました。

多田神社玉垣.jpg玉垣土台.jpg

土台石、笠石共に石のつなぎ方が凄すぎ。木柱の繋ぎ方では目にすることはありますが、石では初めて観ました。

現在でもこの様な加工で石を繋ぐことは大変な作業です。ですが、350年前にこの仕事がされていることにビックリです。

当時の鉄のみで手作業で加工したことを思うと、当時のより優れた石工を結集させて作ったものだと思われます。

なんと「葵の御紋」も入っていますので。

IMG_8773.JPG

とくに笠の石は土台と違って石厚が薄いので、手加工では折れてしまう・・・この様な細工は他にもたくさん有り、徳川家の力で石職人も磨かれたのだろうと思うとこです。

その象徴と言えるのが江戸城、現在の皇居ですね。

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藤井 勇輔
藤井 勇輔

滝野店の藤井です。

前回の灯籠って何のためにあるの?に引き続き今回もよく考えてみると「これって何のためにあるのだろう」と思うものについて考えていきます。

突然ですが、お墓参りに行った際にこういったものを見たことはないですか?

六地蔵.jpg

墓地の入口には6体のお地蔵さまが必ずと言っていいほど祀ってあります。

私もこの仕事に就くまではなんとなく「お地蔵さんが祀ってあるなぁ」位にしかとらえていませんでした。
今回お話していくのは

「なぜお墓の入口には6体のお地蔵さまが祀ってあるのだろう?」

という疑問についてです。

一般的には六地蔵と呼ばれているこのお地蔵さまは、人が生まれ変わり死に変わり続ける6つの世界(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)のそれぞれで苦しむ人々を救うためにおられます。

墓地は亡くなった人の世界と、生きている人の世界の境界です。

お地蔵さまはあの世へ旅立つ人の安全と安らぎを祈るという意味と、もうひとつは死者が迷ってあの世からこの世に帰ってこないようにという2つの意味で生と死の世界の境界に立っておられるのです。

これからも引き続き日々気づいた「なぜだろう?」を紹介していきます。

「令和」第1号!

2019年04月15日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店の山崎です。

新しい年号「令和」が発表されてから、早半月が過ぎました。5月からはいよいよ、「令和元年」がスタートしますね。

以前からお話ししていたように、弊社ではこの元号との関係がとても深いのです。

墓石の建立を契約させていただいて、実際に建立するまでの期間に文字彫刻の原稿を作ります。

契約してから多くの方は建てるまでの日数があいていますので、建立月は先の分になります。

多くの方が西暦よりも元号で建立月を記されますので、五月以降建立予定の分の彫刻原稿は、「〇〇元年」と空白で作成していました。

私は彫刻原稿の作成をする事もあるので、実際に発表されるまでは、「何になるんだろう?」という気持ちよりも「バランスの取りやすい字がいいな~」とそんな事を考えていました。

迎えた4月1日。「令和」が発表された直後より、早速文字の作成にとりかかりました。

そして先日。「令和元年」第1号のゴム出しをしました。

令和①.JPG

これを石塔に貼って彫刻に取り掛かります。

よく考えれば、「令和元年」の文字を彫刻するのはは通常の1年よりも短く8か月しかないのですね。

なんだか少し貴重な気がします。

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お墓って誰が継承するの?

2019年04月14日 08:00

福島 正弘
福島 正弘

滝野店の福島です。

先日ご契約いただいたお宅のお話です。

こちらのお宅から初めての故人様があり、一周忌に合わせてお墓をご建立させていただくことになりました。

ご契約までに色々とお話を伺っておりますと、ご長男家族はおられるのですが、県外で生活をなさっておられ戻って来られる予定はないとのこと。

お墓のことは長女様のご家族が主体となって決め、今後もお祀りなさっていくのだとのことでした。
20190414ブログ

石種は違いますが、こちら洋風タイプのお墓をお選びいただきました、女性らしいデザインの優しいお墓になると思います。

今回のお宅のように初めてお墓を建立される方以外に、すでにお墓がおありのお宅は沢山あります。

数十年先の問題かもしれませんが「お墓の権利」って誰が引き継げるのかよくわからないとおっしゃる方も多いです。

先祖代々のお墓があったとしても跡を継がれる方がいないとの理由から、墓じまいを検討されるケースがありますが、「お墓の権利」は遺言やご家族・ご親族の同意さえあれば誰でも引き継ぐことが可能です。

但し、寺院様との檀家付き合いがある場合、宗派が違うと困難な場合もあります。

「先ではどうなるかわからないから…」と建立を躊躇なさる方もおられますが、まずはご家族にとって今出来るベストのご供養を検討されれば良いと思います。

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全面張石施工のお墓

2019年04月13日 08:00

中村 淳
中村 淳

滝野店の中村です。

今回建立させて頂いたお客様のお墓は『張石施工』のお墓です。

息子様は遠方にお住まいということで、メンテナンスしやすいお墓というご依頼を受けました。

こちらが現場です。

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一見すると草の心配はなさそうですが、この墓地は少し放置するとジャングルのようになってしまいます。

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砕石を入れてしっかりと転圧します。

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こちらの墓地は下の段へ行くほど水が貯まりやすく地盤沈下を起こしやすいので基礎はしっかりと打ち、養生にも時間をかけました。

また地面に隠れて見えない部分にはなりますがしっかりと外柵を入れることにより、万が一両隣のお墓が撤去されることになってもトラブルになる事がありません。

完成がこちらです。

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メンテナンスが楽になるとご家族の方に大変好評頂きました。

またこの墓地を見た方が早速、「うちも同じようなお墓にして欲しい!」とご依頼いただきました。

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眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の真下(ましも)です。

「シカやイノシシに荒らされないようにしてほしい」とのご依頼です。

加東市のお墓で仮の納骨をさせていただきました。

20190412仮埋葬のフタ (1).JPG

この地域は七七日(49日)などの満中陰に、お墓へ納骨することが一般的です。

納骨するお墓がないお家は、このように、仮の納骨をお手伝いさせていただいています。

それから、ほとんどの方が1周忌までにお墓を建てる相談を進めさせていただいています。

今回は、仮の納骨をさせていただいた後、ご連絡いただきました。「シカやイノシシに荒らされないようにしてほしい

フタすることができるか?」とのご依頼でした。

20190412仮埋葬のフタ (2).JPG

まず、納骨した証しの盛った土をすき取ります。

20190412仮埋葬のフタ (3).JPG
20190412仮埋葬のフタ (4).JPG
20190412仮埋葬のフタ (5).JPG

そして、納骨した所が隠れるように、石で囲みました。花立と線香立も作りました。

確かにこれまで、お墓の中の玉砂利の所をイノシシがミミズを探して掘り返された所を見かけたことはあります。

ですが、仮の納骨の所までは考えた事がなかったです。

お客様に相談いただき、新たな発見でした。

これで、安心していただけて、良かったです。

20190412仮埋葬のフタ (6).JPG

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よっぽどの縁ですね

2019年04月11日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

今日は本をご紹介します。軽く読めますのでおすすめです。でも内容は濃いです。

「よっぽどの縁ですね(大谷徹奘氏)」

よっぽどのご縁ですね.jpg

これは薬師寺副執事長である大谷徹奘(おおたにてつじょう)さんの講演録になっています。

実際の講演CDもついていますので、聞くだけでもとてもいい内容になっています。

お寺さんのお話らしく、背筋がピンと伸びるような感覚です。お話のキーワードは3つ。

身心安楽

自覚悟

よっぽどの縁ですね

他にもいい言葉は出てきますが、この3つは少なくとも心に留めておきたいです。

CDでお話を聞いてから本の内容を見ると、より理解が深まるのではないでしょうか。

あとCDには入っていないのが「あとがきにかえて」です。

せっかくですから、本の方も読んでくださいね。

浄土真宗のお仏壇

2019年04月10日 08:00

滝野店事務スタッフ
滝野店事務スタッフ

こんにちは(*^-^*)
滝野スタッフです。

以前最近のお仏壇事情について少し書いたことがあるのですが、時代に合わせて仏壇も(その内容は←こちらをクリック♪)今回は浄土真宗のお仏壇に絞り込んでみたいと思います。

浄土真宗のご仏壇といえば下の写真のような大きくて綺羅びやかで高額というイメージをお持ちの方がまだまだ多いのではないでしょうか?仏壇(浄土真宗).JPG

でも、やはり現代の住宅には大きすぎて困る(^^;)と仰られるお客様も多くなってきております。

でもご安心を!浄土真宗にも時代に合わせた小さめの仏壇のバリエーションが増えています。

滝野店の展示場にも卓上仏壇(鉄仙Ⅱ)を置いております。

他にもご要望を仰っていただければお取り寄せも可能となっておりますので、お気軽にお立ち寄り下さい。

卓上仏壇.JPG

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納骨堂の整理

2019年04月09日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴

本店の中道です。

丹波市にある教会の墓地でのお仕事です。内容は、納骨堂の中の整理です。

以前から骨ツボのまま納骨をされており、納骨堂の中は骨ツボでいっぱいです。

このままではこの後納骨をしたいと言う方の納骨スペースがないとの事で、今回骨ツボからサラシの骨袋に移し替えて納骨する事にしました。

↓教会の墓地
20190409納骨堂の整理1.jpg

↓納骨堂の中が骨ツボでいっぱいです。
20190409納骨堂の整理2.jpg

↓納骨堂から骨ツボを引き上げます。
20190409納骨堂の整理3.jpg

↓引き上げた沢山の骨ツボ。
20190409納骨堂の整理4.jpg

↓丁寧に骨袋に移し替えます。
20190409納骨堂の整理5.jpg

↓すべて移し替えました。
20190409納骨堂の整理6.jpg

↓納骨堂の中に、新しく砂を入れて整地します。
20190409納骨堂の整理7.jpg

↓お骨を整理、整頓して納めます。
20190409納骨堂の整理8.jpg

↓最後にお参りをされました。
20190409納骨堂の整理9.jpg

納骨出来るスペースが出来安心したと、喜んで頂けました。

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こんなところに

2019年04月08日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店の髙梨です。

先日納品させて頂きましたお仏壇をご紹介します。

仏壇1.JPG

ここを引き出すと・・・

仏壇2.JPG

こんなところに隠し引出しがあるんです!

昔、大工さんが建てられた家のお仏壇(造りつけ仏壇)にも、こういった仕掛けをされているのを見かけたこともあります。

その家の「大切なものはご先祖様に守って欲しい…」そんな意味が込められているのでしょうね。

仏壇3修正.jpg

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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く