墓じまいの結末

2018年11月28日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入担当の森田です。

本日はジャケ買いの様に買ってしまった本『墓じまいの結末』をご紹介します。

お書きになっているのは森下瑞堂さんというご住職。といっても、ワリと最近までマスコミ業界におられた方らしく、出家されてご住職になられたようです。
墓じまいの結末.jpg

さて内容としては、「霊は骨に宿るのではなく石に宿る。」「戒名を彫ったお墓に霊が宿る。」という感じの表現が多いです。

ここらの内容が、死者と会話ができる住職(この方の師匠)の話に基づいているものです。当然、それを科学的に証明できるはずはありませんが、読んでいて、おそらく間違ってはいないのように思えます。

こんな仕事をしておりますので、少なからずこのような内容には慣れているためスッと入ってくるのですが、事実と言ってしまうことも私には出来ませんので微妙です。

この本の中で「的」を外さない供養の仕方について書かれていました。その方法はすでによく知られている、今までどおりの当たり前のお墓参りや仏壇に手を合わせるということです。しかし現代人には全く響かないのでしょう。なぜなら、その理由がわからないから。

もし、私がこんな仕事でなければ、こんなことを真剣に考えることもなかったでしょうし、もし、そんな必要に迫られたときでも、できるだけお金がかからない方法をネットで探し、それについて心地よい意見を言っている人の話に賛同するのでしょう。

しかし、見えないものでも大事なものは大事だということ、先祖に感謝すること、先人を敬うことは人としての基本なのかもしれないと、幸運にもこの仕事をしていることで知ってしまったような気がします。

話はずれましたが、墓をしまうということは完全に無くしてしまうことではなく、霊の拠り所は小さくても作って置くべきで、それが先人を敬うということとありました。

まさにそうだと思いますが、私たち石材店がそのような受け皿をこれから用意していかないといけないのかもしれません。

狛犬の工事

2018年11月27日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴

本店の中道です。

先日氷上町の神社で狛犬を建てさせて頂きました。

和泉石で造られた狛犬の台座には明治三十三年庚子九月と彫刻され118年の間神社の守護獣として置かれておりましたが、風化により顔がはがれ落ちてしまい、今回新しく建立される運びとなりました。

和泉石で造られた狛犬
20181127狛犬 1.jpg

右の『阿・像』の顔がはがれおちています。
20181127狛犬 2.jpg

クレーンで撤去。
20181127狛犬 3.JPG

台座を水平に据え付けます。
20181127狛犬 4.JPG

新しく据付られた狛犬。
20181127狛犬 5.jpg20181127狛犬 6.jpg

後日神主さまに祝詞をあげていただきました。
20181127狛犬 7.JPG

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枯れない花

2018年11月26日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

本店の義積です。11月23日の夜のにはとても綺麗な満月を見ることができました。

この満月は平安時代の貴族・藤原道長が「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」という有名な句を詠んでから1000年目の年ということで話題になっていました。

2018年に見る事ができて良かったです。

さて、11月は私事ですが父の三回忌を迎えます。法事の準備としてお墓の掃除に行きました。お彼岸に行ったのですが、草が生え花が枯れととても残念な気持ちになりました。

花は枯れ、雑草だけは元気に成長しますね…。

今日はどんな天気でも左右されない造花を紹介します。

20181126造花(4).JPG20181126造花1 (1).JPG

小ぶりですが、お墓や仏壇の花筒にぴったりのサイズです。これなら厚い季節も寒い季節も枯れることがありません。

造花でも十分綺麗ですので最近は、お墓に造花をされる方を見かけます。

デザイン仏壇には、このようなシャープな感じの造花もよく似合います。

花もちの悪い季節は造花、花もちがよい季節な生の花と使い分けても良いですね。

20181126造花1 (2).JPG

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こんなところで冬眠中でした

2018年11月25日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店の髙梨です。

ユーザー様よりお電話を頂戴した時の話です。

「なんか字の所が穴開いて欠けとるんやけど。」との事で即、拝見しにお伺いしました。

「ああー、これね。」 一目見て理解しました。

巣2.JPG

この場合、まずは水を掛けて少し軟らかくします。

次に、軟らかくなったら細い棒状のものでゴリゴリします。

※この時、彫刻が欠けないように注意してください。

巣3.JPG

すると、中からこの穴の原因が出てきました。

巣4.JPG

そう、幼虫です。おそらく蜂の一種だとは思われますが・・・。

あとは文字の中を毛先の長い、柔らかいブラシなどで洗い流して下さい。

巣5.JPG

きれいに元通りになります。

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安全で掃除もしやすいお墓

2018年11月24日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

篠山店の園中です。

今回はお母さんの一回忌の法事までにお墓を建てるお話です。

打ち合わせに際して、いくつか建てるにあたり心配な事をお聞きました。
20181124_kukaku.JPG

  • ①後ろの土が崩れ落ちないか
  • ②お参りの時にひっくり返って落ちはしないか
  • ③石垣が崩れそう
  • ④すぐ草が生えそう

限られたスペースですが、上記ご要望を組み込み完成したのはこちら。

20181124_kansei.JPG20181124_back.JPG

①野面石を積み土が崩れのを防ぎます。
20181124_kansei02.JPG

②お墓を後ろに建て、前のスペースを出来るだけ確保しました。
20181124_side01.JPG

③石垣はコンクリートで固めてぐらつきをなくました。

④ファイバーレジンで表面を固め、草が生えるのを防ぎました。

一番喜んで頂いたのは、ファイバーレジンです。お墓の周りにたくさんの木の葉が舞い落ちて来ます。それをホウキでサッサと掃き出せるからです。こんな簡単にそうじが出来ると思っていなかったと、満足して頂きました。

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羅漢彫

2018年11月23日 09:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

滝野店にある数珠のお話しです。男性用の18玉片手数珠で羅漢彫という数珠がございます。

写真の数珠は、正絹の紐房で親玉・二天玉にはアベンチュリンを使用しており、遠目にはわかりにくいのですが、近くで見ると一珠一珠に四人の「羅漢さん」が彫ってあります。

羅漢彫1.JPG

羅漢彫2.JPG

「羅漢」とは、阿羅漢(お釈迦様の直弟子のうちの位の高いもの)といい悟りを開いた者という意味があり、有り難い数珠としてお守りがわりに持たれている方もいらっしゃいます。

またこの数珠に使用しているアベンチュリンは、パワーストーンとしても人気があります。

一般的には、写真の数珠は浄土真宗の男性用ともいわれますが、その限りではありません。

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ペットは家族

2018年11月22日 08:00

井上
井上

こんにちは(^-^*)/篠山店スタッフです☆彡

先日、大阪で3日間にわたり「エンディング産業展」がありました。

今回は、セレモニー系や寺社設備系の展示会も同時開催でにぎやかだったようです。

直接足は運べなかったのですが、当社でもお世話になっているメーカー様の出店もあったのでホームページで出店内容を見ていました。

「線香を自動着火する商品」とか「色とりどりの高級骨坪」「墓石で作る数珠」等いろいろ興味深い物がありました。

その中で気になるものがありましたのでご紹介します。

冠婚葬祭というと、人間のものと思いがちですが、最近ではペット用の用品が毎年増えていると実感します。

お墓・仏壇・線香・ロウソク・具足などの商品は目にしてましたが、ペット用の遺体安置装置の展示があり驚きました。

確かに葬儀のチラシにも「ペット葬」という文字を目にすることが増えたので、この商品があっても不思議なことではないですが、ペットはもはや動物ではなく人間なんだと実感した商品でした。

当社は、石材店なので「ペット墓」を各種取り揃えています。

pet_haka03.jpg

文字彫刻のみ。

pet_haka01.jpg pet_haka02.JPG

写真を元にペットをリアルに彫刻。

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リアルな形で残す。

pet_haka06.JPG

お気に入りの写真を入れてリビングに。

いろいろあります。

pet_dan.JPG pet_gusoku.JPG

ペット仏壇、仏具等はお取り寄せすることが可能です。

ペットも家族の一員、ご供養のお悩みがあればお気軽にご相談下さい。

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髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

草の生えないシリーズも「その④」となりました。

山南町にある10軒ほどの集落の共同墓地です。1年前に1軒のお墓にファイバーレジンの施工をしました。

半年後にそれを見た左隣の墓地の方が「うちにもアレをして欲しい」となり、その3ヶ月後右隣の方からご要望があり、今回のファイバーレジン施工となりました。
ファイバーレジン・3軒修正2.JPG

横1列に3軒並びました。骨材(色)は同系色で少しずつ違う物をお選びになられました。拡大してご覧頂きましょう。どれも綺麗でお墓が映える風合いです。
ファイバーレジン・コスモス.JPGファイバーレジン・大和ざくら.JPG

ファイバーレジン・淡路砂利.JPG

私どもの地域ではお墓の周りがよく檜に囲まれています。細かい落ち葉が玉砂利の間に入り込んで掃除しにくい、というお声をよく聞かせて頂きます。

お客様のお悩み解決に少しは役に立ったのかと思います。良いお手伝いが出来ました。

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森田 浩介
森田 浩介

仕入担当の森田です。

平成30年もあと1か月あまり、そして平成31年4月末までの4ヶ月となりました。新しい年号はいつ発表になるのでしょうか。

私どものお墓の打合せの中では、そろそろ5月以降の話もございます。お墓には建立日を彫りますので、5月以降だと今は原稿が作れない状態なのです。

そんな中、

『お墓の年号を西暦で彫ってもいいの?』

というご質問です。

結論、もちろんOKです。何の問題もありません。さて、この西暦の表記ですが、以前にも少し流行ったことがございます。それが1999年から2000年に変わった年です。

世間では2000年問題なんて言われてましたが、お墓の業界では密かにこんな年号のことが話題になっておりました。

ちなみに西暦を採用する場合、漢数字で縦書きにすると案外バランスをとるのが難しいのです。締りがないというか、何ともいえないまとまりの無さは否めません。

西暦の場合は、ローマ数字で横書きがおすすめです。

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地元の銘石

2018年11月19日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

地元の銘石(?)油井石(あぶらいいし)を紹介します。

篠山市の西部に位置する油井から採掘されていた石です。

油井は昔に油が湧き出していたという井戸があったところから、この地名の由来と言われています。(現在は土地改良工事により埋没)

私も小学校の時に遠足で見学に行った記憶があります、確か田んぼのあぜ道の突きあたりの処に凹みが有り、油が滲んだ水が溜まっていたように覚えています。

話を戻しますが、油井石はさほど?(まったく)有名な石では無く、品質自体も優れているものでも無いので墓石にはほとんど使われておりません。

油井石1.JPG

昔は輸送コストの問題もあり近場で採掘できるお手頃な石ということでしたが、見た目、質感ともにごく普通のため靴脱石などには使われていました。

油井石2.JPG

石材としての需要が無くなり砕石用として数年前までは採掘していましたが、今ではそれもしていないようです。

数少ない篠山産の石として末長く使われていくことを願います。

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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く