鳥居がやってきました!

2017年09月21日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

今、弊社工場には2基の鳥居が到着しています。
鳥居の工事をさせて頂く機会は結構あるのですが、こうやって2基が一度に、同じ時期にというのは滅多にありません。今回は8尺と9尺の鳥居です。長い柱が4本並んでいます。
0919鳥居.JPG
皆さんご存知の通り、鳥居とは神社などにおいて「門」の役割を果たし、神社の内と外とを分ける堺として建てられています。この鳥居の形状は大きく分けて2種類に分ける事ができます。それがこちら↓↓
鳥居種類.jpg

左が神明鳥居(しんめいとりい) 右が明神鳥居(みょうじんとりい)です。
この形状を基本としながら、数多くの鳥居の形が存在しています。
さて、弊社の鳥居に戻りますが、どちらも柱に「奉納」と彫刻をします。大きさや位置がなかなか難しいのですが、このような場合はやはり、弊社会長に登場してもらいます!建った時を想定して・・・長年の経験と石屋の目で大きさと位置を見てもらいました。この後、彫刻をして、工事日がやってくるのを待ちます。立派な鳥居が建つのが楽しみです。

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石材の単位

2017年09月20日 08:00

福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
普段私たちが物の大きさを計測するとき、長さの単位はcmやm、体積は㎥(立法メートル)などが使われています。しかし私ども石材店では、このような単位ではなく昔ながらの長さの単位で寸や尺を使います。さらに石の量(体積)を表す単位が「才(さい)」で数えるのが一般的です(「切(さい)」と表記される地域もありますが意味は同じです)。今回は石の体積の数え方「才」についてご紹介します。
大きい段ボールに入った荷物を受け取ったとき、箱に「才(さい)」と書かれているのを見られたことがありますでしょうか?
私たちは普段、物の体積を計るときには、「ccや「㎥」などを使うのが一般的です。しかし、昔は船の積み荷を量る際に、一辺が1尺として計算をする「尺貫法(しゃっかんほう)」が使われてきました。ちなみに1尺は約30.3cmですが、1辺が1尺で出来た立方体の体積は「1才」という単位で表されます。これの10倍=10才が「1石(こく)」となり、木材や石材のための体積の単位になります。
まとめると、石材の体積は次のような単位で計算されています。
・一辺・・・1尺
・縦1尺✕横1尺✕高さ1尺の立方体=1才(30.3cm✕30.3cm✕30.3cm=27818.127cm3=0.0278㎥)
・10才=1石(1才0・0278✕10=0.287㎥)
ちなみに運送業界では1才を約8kg~10kgと仮定されているようです。石の場合は種類にもよりますが約70~80kgといったところです。
こうして荷物の大きさからだいたいの容積を導き出し、トラックに積み込める質量が計算されているのです。

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通路の狭いお墓づくり

2017年09月18日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

先日、三田市でお墓を建てさせていただいたお墓づくりのお話です。
区画は2.5m×2mの5㎡、三田市では大きな広さなのですが、墓地の一番奥にあり、そこまでの通路幅が狭いのです。
P1330964修正.jpg
通路がご覧のように狭く、その奥は、くの字になっています。
P1330966.JPG
区画上の通路も狭いので運搬機も通れませんでした。
p1330965.JPG
通常は上の写真のように、「カートクレーン」(別名カニクレーンとも言います、見た目通りですね)という機械で、大事なお墓を設置するのですが、今回はその機械が入りません。
P1360142.JPG
そこで、今回は、「三又」という三脚でチェーンを用いて吊る、アナログ的な方法で工事しました。少し移動するだけでも、三脚を少しづつ移動させながら、仕事を進めます。
P1360145.JPG
P1360148.JPG
今回は、特に大きな塊の石を据付ましたので、とても重く、いつもは2人で工事するところを4人で行ないました。「石工技能士」という国家資格を取得した当社職人が一生懸命頑張っていました。
お客様も何度もご見学くださり、彼らの仕事ぶりに満足していただいたと思います(差し入れいただき、ありがとうございました)。職人達は大変だったと思いますが、施工技術とチームワークに私も感心し、同じ社員としてとても誇らしく思えた今回のお墓づくりでした。

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ビシャン仕上げ

2017年09月17日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
石の表面の仕上げには何通りかの 仕上げ方法があります。
一般的に墓石の仕上げには本磨き仕上げがほとんどですが、先日ご契約頂いたお客様は、五輪塔を ビシャン仕上げにする事にしました。
ビシャン加工を施すと風合いが柔らかくなり、経年と共に風格を増すような仕上げ方法です。
墓石などの石の加工は、昔と比較して全く変わりました。機械がない昔は、全てを人の手で加工していきました。ビシャンや小タタキ加工は元々その過程でした。
原石のコブを叩いて落とし、ノミ切り、更に、ビシャン叩きをして、小叩き加工で生地を締めていきます。
 ↓ 左 本磨き ・ 右 ビシャン仕上げ のサンプルと道具
 9.17 加工1.jpg
 ↓ 本店に展示 ビシャン加工の 五輪塔
 9.17 加工2.jpg
本磨き仕上げのキレイな鏡面に磨きあげたものとは違い、石本来の持ち味が活きてくる、素朴な叩き仕上げも、味わい深くて良いものですよ。
今から完成を 楽しみにしております。

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墓じまい、悲しい現実です

2017年09月16日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店 髙梨です。

先日、お墓の撤去工事をさせて頂きました。
撤去するにあたっての法律が伴う申請等の件は、このブログでもご紹介はさせて頂いておりますので、今回は省かせて頂きます(詳しくは3/97/4のブログをご参照ください)。
今回の墓地は本家新宅で2軒分ですが、墓守はお1人でされておられました。そしてその方もご高齢になり、しかも遠方にお住いでしたので、とうとうお墓参りの足が無くなってしまっての決断でした。
KIMG0134.jpg
解体工事前の墓地
「本来は守っていける者に伝えていきたいのですがね・・・」
聞けば、あとを取られている方は何処かに居られるらしいのですが全く疎遠で、お墓参りにも来られない。というよりもお墓の存在自体を知っておられないかも。。。との事でした。
DSCN3429.JPG
解体撤去後の墓地
工事は無事済み、そこは跡形もない更地となりました。これまでの先祖の方々が何百年と守って来られたお墓はたった1日2日で、それまで何もなかったかのように消えて無くなります。もちろん、遺骨や魂は別のところでこれからも供養されていくのですが・・・。
儚く、悲しい現実です。
むれ源平 石あかりロード

2017年09月15日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入担当の森田です。

今日は私たち石の産地である香川県のイベントをご紹介します。その名も、『むれ源平 石あかりロード』です。高松市牟礼町で今年は8月5日~9月16日まで開催されています。ということは明日で終了です(紹介が遅くてすみません)。
この石あかりロードは毎年開催されておりまして、今年で第7回なのだそうです。私も以前に見に行きましたが、平日でもかなりの方が訪れていました。その魅力は、地元の庵治産地の職人さんが作った石の明かりがとてもキレイだということです。
large-502df8dba1323.jpg
沿道はこんな感じです(はやしばらさんのサイトより)
19150_I1102_ishiakari2.jpg
夕暮れに灯る石あかりはとてもやわらかい光でホッとします。上の写真はメインの展示ですが、こうしたひとつひとつの石あかりが数百メートルもある通りの両サイドの軒先などにずらりと並びます。
並んでいる石あかりはすべて売り物ですので、ほしい商品があれば分けてもらえるそうです。
しかし、このイベントで驚いたのは、地元の方々の協力です。石あかりは電気を使いますので、当然電気代がかかります。その電気代は軒先を提供している方の協力なのだそうです。さすが石の町ですね。
今年の石あかりロードは明日までですが、夏の高松に行かれる際にはお立ち寄り下さい。

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滝野店事務スタッフ
滝野店事務スタッフ

こんにちは(*^^*) 滝野店の下中です。

9月16日(土)~24日(日)の9日間、森田石材店の本店、篠山店、滝野店では「秋のお彼岸、お墓の相談会」として、展示会を開催いたします。様々な墓石の展示をしております。後悔しないお墓づくりをお客様と一緒に考えて行きたいと思います。
20170916チラシ(滝野店)ol.jpg
墓石のご商談の方全員にちりめん金封ふくさのプレゼントもご用意しております。
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是非この「秋のお彼岸、お墓の相談会」にお越しください。
美味しいお飲み物もご用意しております。

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秋分の日は「お墓参りの日」

2017年09月13日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

9月23日は秋分の日ですが、「お墓参りの日」でもあります。秋分の日は、1948年に制定されました。秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ことを趣旨とされています。「お墓参りの日」は2013年に日本石材産業協会が記念日申請をし、先祖代々に手を合わせる日本らしい文化を絶やすことなく未来へつなげていきたいという願いをこめ制定されました。
私も年に何回かお墓参りに行きます。実は我が家のお墓には、カエルが居る確率が実は高いのです。数年前から私の母のお墓に行くとよく一匹のアマガエルがお墓にいます。お墓の正面文字の「義積家之墓」の彫刻してある部分に雨宿りするようにいるのです。田舎の墓地なのでカエルがいてもおかしくはないのですが、私は「母が形を変えてここにいるのかもしれない。」と思ってしまい、追い払わずにそのままにしておきます。
他人からするとただのカエルやん!て思われますよね。どのような形であるとしても気持ちひとつで救われる事があると思います。
今年のお盆にもお墓参りに行きました。居ました。アマガエル!!
KIMG0380.JPG
↑↑「之」の部分にいます。
いつもお墓に行くと、お線香とローソクを手向け、お墓に向かって対話します。
皆さんも是非お彼岸には、お墓参りに行き、たくさんお話してくださいね(^-^)

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山の中のお墓リフォーム工事

2017年09月12日 08:00

園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。
今回の紹介するリフォーム工事は、たくさんあるお墓をそのまま残して、出来るだけで管理のしやすお墓にしてほしいとのご依頼でした。
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<ご依頼内容>
 1.古い石垣をなんとかしてほしい
 2.落ちてきた笹の葉を簡単に掃除出来るようにして欲しい
 3.プラッチックの花立を石に代えて欲しい
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<施工後>
1.古い石垣は新しい石垣に代えました。
2.表面をコンクリートでぬりました。
3.既存の花立を利用しボーリング加工をしました。
Reform_02.JPG → Reform_06.JPG
(施工前)                 (施工後)
表だけではなく、もちろん、裏側もきれいになりました。
Reform_04.JPG Reform_05.JPG
花立は、既存のものに穴(ボーリング)をあけて、ステンレス製の花筒を付けました。
線香立ても同様、穴をあけてステンレス製の筒を付けました。
Reform_03.JPG
いかがでしょうか?見違えるくらい立派で、お手入れもしやすくなりました。
あとの代のことを考えて古いお墓をどうしたらいいのかと、最近よく相談を受けます。古いお墓を処分し、新しいお墓にまとめるのも一つです。
また、墓じまいもその選択の一つだと思います。今回は、全部のお墓を残して、管理しやすい方法を選択されました。
それぞれ家ごとに事情がありどの選択が正しいと一概には言えません。
それぞれ家には、お墓に対して思いがります。各家にあった供養の仕方があると思います。
どんなことでも、ご相談して下さい。

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新しいご先祖様

2017年09月11日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

この度、古いご先祖様の石碑が多数有り、傷んできているので、新しく五輪塔を建てて纏めたいというお客様のお手伝いをさせていただいております。まず、ご自宅にお祀りしてあります過去帳のご戒名を整理して、一基づつ確認しておりましたところ記載されていない石碑が一基ございました。ご戒名・年号など十分に確認できる状態でしたので、そんなに古くない石碑と思っていましたが、年号は寛文五年と刻んで有りました。年号表を持参しておりましたので、確認しましたところ、1665年で今より354年も前にお亡くなりになられたご先祖の石碑で、過去帳にてお祀りされている
ご先祖様とあわせても一番古いご先祖様でした。
1700年代初めには、ご先祖様がいらっしゃったことはご存知でしたが、お墓をまとめようとして始めてわかったことでした。ご戒名の確認出来ない石碑もありましたので、もっと古いご先祖様がいらっしゃる可能性はありますが、古すぎて檀那寺でも確認出来ないので、新しく建てる五輪塔の最初に彫刻させていただくことになりました。途中の抜けているご先祖様を発見することは多々ありますが、最初であろうご先祖様を発見することは、めずらしい体験でした。お客様のお墓づくりの一助となれば、幸いです。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く