おめでたいお墓

2017年04月15日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

本店の義積です。

終活の一つに自分が入るお墓を考える方が増えて来ました。一昔前であれば自分の死を考える事は、縁起が悪いと思われがちでした。私も少しそう思っていました。しかし、生きてる間にお墓を建てる寿陵(じゅりょう)墓、生前墓があります。
古代中国では、生前にお墓を建てる事は長寿を授かる縁起の良いものでした。有名な吉田兼好(よしだけんこう)の「徒然草」には、聖徳太子が生前にお墓を建てたという話があります。「日本書紀」にも日本最大の前方後円墳を建てた仁徳天皇の墓を作り始めたという記録もあります。1500年以上前よりお墓を作る風習があったのですね。
古墳は短期間できるものではありません。亡くなられてから工事を始めていたら、埋葬はいつのことやらですよね。昭和天皇が崩御された時、2月24日の大喪の礼(天皇の葬儀)の後、その日の夕方に埋葬されました。事前に造っていなければ不可能です。もし、本当に縁起が悪いのであれば昭和天皇のお墓を生前に作るはずがありません。
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寿陵という漢字も縁起が良い言葉でできています。「寿」という字は長寿や長命など、長生きを表す意味で使わる、おめでたい言葉です。「陵」という漢字は、「みささぎ」や「はか」と呼び「墓」の意味があります。この字が表すように寿陵墓は大変おめでたいものなのです。
また、それ以上に自分の好みのお墓を作れる事が最大の利点です。時間的な余裕があるなかで霊園探しや墓石選びができるので、満足のいくお墓作りができます。デザインや石の種類の選択、また彫刻内容の決定など、まざまな事を時間をかけて行うことができます。
次に家族の負担の軽減ができます。身内が亡くなったとき、「すぐにお墓を建てたい」と思ってもすぐにご希望に合う霊園がみつかるとは限りません。そう考えれば、先に決めておけば安心です。また墓は、課税の対象にならないので、相続税対策ができます。お墓は「祭祀財産」と呼ばれ、土地や建物などの不動産、また預貯金とは区別されています。「祭祀財産」には相続税がかからないため、生前にお墓を購入しておけば、その分の費用を節税することができます。
「自分が入るお墓は自分好みのものが良い」「お墓は大きな買い物なのでじっくり選びたい」そうなると、よりよい人生にするために、生前にお墓を考える方が増えてきているのも不思議ではないですね。

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開眼法要

2017年04月14日 08:00

園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。
3月にお手伝いさせていただいたお客様の開眼法要の様子を紹介させていただきます。
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遠方から施主様をはじめ、小さなお孫様まで沢山の方がお集まりになりました
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お客様の手でサラシを取り除幕
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ご住職の読経が山々に響きわたります。
CIMG6048.JPG
法要後は、お墓の前で集合写真を撮らせていただきました。
当日は気候もよく、とても気持ちが良かったです。
そして、開眼法要の後日にいただいたアンケート(お客様の声)がこちらです。
お客様の声.jpg
お客様とは、篠山と遠方の関東ということでもあり電話と手紙でのやり取りで話を進めていきました。その為、当日までお顔拝見することもなかったですし、当然、直接に完成のお墓を見てもらっての感想も聞くことも出来ていませんでした。  
当日になるまでは、喜んでいただけるのかどうか少し心配ではありましたが、大変喜んいただきました。
また、後日に大変嬉しいお客様の声を書いて送っていただきました。
とてもありがたい言葉に、嬉しい限りです。

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お仏壇のリフォーム

2017年04月13日 08:00

yoshida
yoshida
滝野店の吉田です。
今回は、北播磨地域に多くある造りつけのお仏壇のリフォームをご紹介いたします。
写真のように、地袋(下段の扉の部分)だけあるタイプや、地袋に2~3段の段があるお仏壇などがございます。
この仏壇を取外し、仕込み仏壇(造りつけ仏壇に対応した広いタイプの仏壇)を納めさせていただきました。
仕込み-ビフォー.jpg
まずは、地袋を解体して床を張ります。
仕込み1-2.jpg
次に、3方の壁に板を張ります。
仕込み1-3.jpg
最後は、仏壇を入れて完成です。仏壇には、灯籠などの電気製品がありますので、電気工事が必要な場合もあります。
仕込み-アフター.jpg
これで、完成です。造りつけ仏壇に対応したお仏壇ですので、お位牌も複数お祀りすることが出来ます。
造りつけお仏壇のリフォームの参考にしてください。

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古い位牌の修繕

2017年04月12日 08:00

井上
井上
こんにちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
代々続くご家庭の仏壇にはお位牌がところ狭く並んでいます。
最近ご依頼で多いのは、「お位牌が多くてなんとかしたい。」です。
そのような場合は、回出位牌、過去帳などで一つにまとめることをおすすめしています。
そして、古いお位牌は処分(お焚きあげ)をします。
が、
今回のご依頼は、「なんとか使えるものは残したい!」とのことでした。
位牌01.jpg
とても年季の入ったお位牌です。
延年、寛延というと江戸時代に亡くなられた方のものです。
位牌02.jpg
傷みが激しく、虫食いが多く見られます。流石にこの部分は使えない・・・
位牌03.jpg
位牌を解体すると表面から見えない部分も虫食いがありましたが、なんとか使える部分は使い、虫食いが激しい部分は新しいものに交換しました。
位牌04.jpgのサムネイル画像
札はそのまま再利用。以前のまま、歴史を感じることができます。
それにしても、見違えるほどにきれいになりました。
古いものを大切にする気持ち、御先祖様もお喜びと思います。
痛みの状態により修繕が出来ない場合もありますが、位牌だけでなく仏像も可能です。
もし「古いものを残したい」とお考えでしたら、ご相談下さい☆彡

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お墓に十三層塔

2017年04月11日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

これは西脇市黒田庄町にある古い十三層塔です。
その様式から鎌倉時代後期の建立と推測されており、言い伝えでは源氏の流れである木曽義仲(1154~1184)の供養塔であるとの事です。
KIMG2795.jpg
皆さんは庭園などに十三層塔が建っているのはよくご存じでしょう。でもそのルーツは意外や供養塔として使われていたようです。
鎌倉時代の高僧 叡尊は供養塔としていくつもの十三層塔を建立しています。
奈良の般若寺、宇治の浮島、兵庫の清盛塚などは石造美術品としても評価の高いものです。お寺の庭にある十三層塔は単なる観賞用としてではなくもっと深い意味があったんですね。
この春 あるお家の古いご先祖様の供養塔として十三層塔をお手伝いさせて頂きました。長年この仕事をしていてもなかなか経験出来ない貴重なお仕事をすることが出来ました。
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大島石の国内加工と中国加工

2017年04月10日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

関西では昔から高級石材とされている大島石。
人気がある故に、とても多くの工場で加工されています。特に2000年以降は中国加工(いわゆる逆輸入)もあります。今回は、そんな大島石のことについてお話します。
大島石の加工には、大きく分けて3種類あります。
①日本の工場で加工されたもの
②日本の業者が石を中国へ輸出し、中国の協力工場で加工したもの
③中国の業者が日本で石を買い、中国の工場で加工したもの
いずれも本物の大島石です。
【日本の工場で加工されたもの】
主に、香川県の庵治産地や岡山県の北木産地が一般的です。もちろん、山に近い愛媛県内でも加工されています。昔から長く取引されている業者が多く、時には価格以上の物が出来ることもあります。そんな時には「このお客さんラッキー」と心のなかで思ったりもします。
国内加工の特徴は、
①採石場に近いため輸送コストが安い
②問題があれば取替えやすい
③研磨工程にこだわりがある事が多い
④蓮華や大入れ加工など、伝統的な形は専門の職人なので美しい
【日本の業者が石を中国へ輸出し、中国の協力工場で加工したもの】
一般的に委託加工と呼ばれます。日本の加工費用に比べて少々安くなります。中国の石材加工技術は高く、特に洋型の特殊な形状や手間のかかる仕事は、日本ですることを考えれば遥かに安価になります。あと、問題があってもすぐに対応できにくいため、材料は大きいものを輸出しています。大きな材料というのは、なかなか採れないため数多くある大島石の丁場の中でも、使用できるものは限られています。石の選定は日本の業者が見定めています。
①大きな材料で安定した石
②特殊な加工は安価に提供できる
③製品レベルは国内加工とほとんど変わらない
④石を選ぶのは日本人
【中国の業者が日本で石を買い、中国の工場で加工したもの】
委託加工の場合とほとんど変わりません。違いは、中国の方が原石を選定することです。彼らも石のプロですから確かな目で選定します。最近の中国企業には資本力がありますから、ドーンと大量に原石を買い付けて自社工場で加工する場合が多いです。
①大きな材料で安定した石
②特殊な加工は最も安価に提供できる
③製品レベルは国内加工とほとんど変わらない
④石を選ぶのは中国人
どの加工をされても、信頼できる石材店からお買い求めになる場合には、心配はありません。注意したいのは出所の分からない石です。流通経路が複雑になればなるほど、出所の分からない石が増えてきます。本当なら使えない石が薬品処理で使われたりすることも、残念ながら無いとはいえません。『お墓選びは石材店選び』からです。本当に信用できる石材店でお買い求め下さい。安すぎるものには必ず理由があります。
当社では大島石を選んでいただく際に、国内加工と中国加工を選んでいただいております。
「やっぱり日本の石は日本人に作ってもらいたい」
「同じ石なら、品質が確かであれば誰が作っても構わない」
など、ご意見は様々です。
私は可能な限り国内加工をおすすめしたいと思っています。中国加工ももちろん心配はありません。ここには表現しづらいですが、細かなことは、やはり国内加工の方が安心できるところがあります。あとは日本の一流の加工技術が継承されなくなってしまうのも困るからです。そんな意味で、あえて国内加工にすることもあります。大島石をお選びになる際には、ぜひ参考になさって下さい。

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地図に残る仕事

2017年04月09日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

昔、テレビでこのようなキャッチフレーズのCMがありました。
『地図に残る仕事』 
確か働くお父さんをテーマにした大手ゼネコンのCMだった様な・・・。こう言うのは結構好きで見ていました。
私が弊社に入社してすぐの頃、トンネルの銘板(トンネルの入り口の上にあるトンネル名が書いてある御影石の板)の取り付け工事を行いメンバーとして、1泊2日で出入り口2ヶ所に取り付けました。
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銘板のサイズは幅300㎝高さ60㎝厚み10㎝の黒御影石で、結構な大きさなのでトンネル名の彫刻はもちろんですが、トンネル壁面への取り付けもクレーン車とスカイマスター(高所作業車)を使用しての工事になり、かなりの特殊技術も必要でした。
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昨年夏にそのトンネルを通ることがありました。久しぶりに見る銘板は懐かしく22年前(阪神淡路大震災の前年)の工事を思い出しました。22年間も風雨にさらされ汚れも多少目立ちますが、まだまだ健在です。
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今でもこのような特殊な工事も年に数回はあり、地元はもちろん和歌山の方まで取り付けにも行きました。
地図に残る仕事、トンネルを掘ったのではありませんが、私の中では思い出のひとつです。

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表書きのの問い合わせ

2017年04月08日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

本店の義積です。

時々電話で「お墓を建ててお寺様にお礼をしたいけど、表書きはなんて書いたら良いいの?」という問い合わせがあります。お墓や仏壇は機会があまりないせいか、なじみが無いものです。そこで、今回は表書きの一例をご紹介します。


お寺様にお礼をする場合】
 ※新しくお墓を建てられ、お寺様に入魂していただく場合
  表書き「石塔建立御礼」
 ※新しくお仏像に開眼、入仏、入魂していただく場合
  表書き「開眼供養御礼」
 ※新しくお仏壇を開扉する場合
  表書き「開扉供養御礼」
【仏事に招かれた場合】
 ※新しくお墓を建立された家にお祝いをする場合 
  表書「石塔建立御祝」
 ※新しくお仏像に開眼、入仏、入魂される家にお祝いをする場合
  表書き「開眼御祝」
 ※新しくお仏壇を購入された家にお祝いをする場合
  表書き「開扉御祝」
 
お祝いは紅白の水引になりますが、法事や納骨と一緒に行う場合は仏事を優先しますので、不祝儀袋でするのが一般的です。
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何より、お気持ちの問題ですので、あまり神経質にならないようにして下さい。

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供養の多様化?

2017年04月07日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

弊社には葬儀会館があります。

そこでいつも葬儀をしておりますが、私がさまざまな葬儀を見ている中では、普通の方が葬送という儀式をないがしろにしているようには全く見えません。

以前よりも、近親者やご近所の方のお別れの仕方については、心のこもったお声がけなどをよく目にします。

こんな光景とは対照的に、よくワイドショーなどで見かける宗教学者が「ゼロ葬」を提唱しています。

「火葬場で拾骨をしなければ勝手に処理してくれるから、遺骨の心配もいらず、あとは何もお金はかからない」だそうです。

そして「高齢者の死は大往生、その死者のために遺族が功徳を積む必要はない」「親子はギブアンドテイク、親が子に受け渡すものが少なくなり恩が減った分、子が孝行する必要もない」というようなことが書かれています。

こんなことを言っている宗教学者がいるのは仕方ない(言論の自由なので)としても、その意見をもてはやすように取り上げるテレビやマスコミが残念でなりません。

さて、今から22万年前に古代ネアンデルタール人は遺体を埋葬していました。

古代人だから知能が低かったかといえば、そうではなく、むしろ今の人間よりも発達していたのではないかとも考えられています。

その根拠として脳の大きさがあります。現代人の脳の容積は1450cc、ネアンデルタール人は1600ccで、人類史上もっとも大きな脳を持っていたようです。その彼らが埋葬を始め、献花をし、石を置いていました。彼らの頭の中ではどのように理解されていたのでしょう。とても興味があります。

世界中でこれに近い習慣は累々と続いています。少なくとも死者を粗末に扱う民俗を私は聞いたことがありません。

一昨年から昨年にかけて「墓じまい」が急速に増えました。テレビの影響が大きかったのだと思いますが、今年に入りその数が減少しているようです。

もちろん仕方なく墓を撤去しなければならない方もおられますが、多くの人が「何かおかしいぞ」とお感じになったのかもしれません。

冒頭に葬儀のお話をしましたが、納骨の際も同様に感じます。凛とした空気の中で、しめやかに納骨されます。時には小さなお子さんも一緒になってされます。

近年、納骨をされている方は、昔よりももっと儀式を大切にされているように見受けられます。葬送のカタチは多様化しているといわれますが、送る気持ちは同じだと私は思います。

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自筆文字をお墓に。

2017年04月06日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

先日のお客様。
洋墓のお墓に、ご自分で書かれた文字を彫刻することになりました。
工事の日程も近づいてきて、工場には洋墓の棹石(←文字を彫刻するところ)がスタンバイして、彫刻の時を待っています。
そろそろ文字彫刻だなと思っていた頃、お客様からの原稿が届きました。
原稿①.JPG
たくさん書かれた感謝の文字!(↑これはほんの一部です)
きっと、思いを込めて、ここはこうかな・・・この字の方がいいかな・・・そんな事を思いながら書かれたのではないでしょうか。
お客様は、営業担当へ一言。
「あとはプロに任せる!」
そう言って原稿を渡されたそうです。
営業担当と、文字彫刻担当とどの文字にするか選び、次は大きさです。
感謝①.jpg
実寸大で出した文字をお墓にあてて、大きさを調整、さらに調整・・・です。
社長の厳しいチェックも入りました。
大きさが決まれば、手書きの場合はその文字をゴムシートに手で写し、手作業でカットしてから彫刻になります。
数原①.JPG
お客様の文字のイメージを壊さないよう・・・その上で、より良い仕上がりになるように彫刻担当の手直しがあります。
もうすぐ納品です。
出来上がりを見て、任せて良かった!いいものが出来た・・・
そう言ってもらえますように。

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お墓の展示場

見学会 914日(土)~22日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く