仕入れ担当の森田です。
今日は本店に展示しておりますお地蔵様をご紹介します。
よくあるお地蔵様
一般的にお地蔵様と聞くとどんなものを想像されるでしょうか?
お墓によく建っていますのが舟形地蔵様です。
価格も手頃で、水子地蔵様を建てるなら当たり前のように私たちもおすすめしておりました。
しかし、お墓もデザイン性のあるものが増えてきました。
そしてお地蔵様も、より自分たちの好みに合うものとおっしゃる方も増えてまいりました。
そもそもお地蔵様とは・・
愛らしい穏やかな表情をされているのがお地蔵様です。
お地蔵様は地蔵菩薩といわれ菩薩様なのです。
菩薩さまとは、有名どころでは観音菩薩、文殊菩薩、弥勒菩薩などおられます。
悟りを求める衆生という意味らしいのですが、ブッダが悟りを開く前の状態としてかなり偉い方にあたります。
そんな菩薩であるお地蔵様は子供の供養によく用いられます。
その理由は有名な賽(さい)の河原の話になります。
『仏教では、親より先に死んでしまった子供は、親不孝をした罪となり賽の河原で石を積まなければなりません。
親を思いながら、徳を積むために一つずつ石を積みます。
しかし、その石積みを鬼が崩して邪魔をしてきます。
そこへお地蔵様が現れて子供たちを救ってくれるのだそうです。』
作家に見られる違い
当然ですが、つくり手によって作風は全く違います。
例えばこちらの作品は庵治の森岡さんのものです。
穏やかな表情で浄土へ導いていただけそうです。
丁寧に作られたもので、手触りもとてもいいです。
先日引退されましたが、当社ではいくつか分けていただきました。
次にご紹介するのはこちらです。
このリアルで繊細な作りは、岡崎の小林さんの作品です。
特に目元のつくりはなかなかのもので、専用の道具を開発されて作られています。
こちらも既に引退をされていて、残り少なくなっています。
こんな珍しい観音様もあります。
次にご紹介するのは「石んこ地蔵」です。
当社では何度もご紹介そしております平泉さんの作品です。
優しい表情の作風はファンも多いです。
展示場で現物を見られて、急にこのお地蔵様に変更になったことも一度や二度ではありません。
最後にご紹介するのがこちらです。
この素朴なノミ切りで柔らかく作られているのが、イサ工房の諫本さんの作品です。
まだ40代前半と石彫家のなかでは若手に入ります。
ちょうど今、作品に脂が乗ってきているころです。
この伊達冠石での作品は台石に座っているもので実にいい表情をしています。
こんな風に少し生意気な表情の作品もあります。
石は新潟の千草石です。
まとめ
いかがでしたか?
お地蔵様と言っても実際にはいろんな形があります。
またそれはとても自由で、好みにあったものを置くことが出来るのです。
ぜひ心和むお地蔵様を見つけてください。