神社は地域の文化財 その1

2022年03月07日 09:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

弊社は創業103年を迎えました。

 

今年1月に100年を節目とした記念誌が出来上がりました。

内容は初代藤四郎(祖父)が手掛けた神社の鳥居や狛犬、記念碑など現在に至るまでをまとめました。

調べていくと、当時の道具でこれだけの作品を作るのは大変な技術と労力が使われたと思うものが多く、改めて感動した次第です。

 

ご興味のある方はお問合せください。

さて、開いているページの「信太森神社(葛葉稲荷神社)」のご紹介をさせていただきます。

一番最初にご縁をいただいたのが、2007年(平成19年)です。

本殿の屋根(檜皮葺)を友井社寺様が手掛けておられ、屋根の吹き替えに合わせて修繕をすると言うことで、基礎工事を請けたのがきっかけです。

初めて神社を見たときは、本殿を始めあらゆる構造物が傾いていました。

「わぁ~これは大変だ~」と思いました。

基礎石は隙間が空いて、いろんな方向に陥没していました。

工事手順の最初は。本殿前の「灯篭・狛狐」などを解体・移設し、本殿を仮移動する場所をつくります。

次に本殿をジャッキアップして、家引きさんと呼ばれる方が約20メールほど移動されました。

原始的ではありますが、ジャッキーアップした下にコロ(丸い棒)を敷き動かします。

改めて、この様な工法で建物が移動できるのは日本建築の凄さ、木造建築の良さだと思いました。

建物は移動した後は、土台石の解体工事です。

土台はみかげ石(花崗岩)が使われ、繊細な仕事がされていました。

手加工で隅々までキッチリと合わされている仕事を見ると、当時の石工さんの腕の良さがわかりますし、

「よっしゃ、俺がきれいに復元してやる」とワクワクしてきます。

 

まず、解体前に同じ場所に同じ石がくるように番号を墨付けをし、痛めないように解体をしていきます。

解体が完了後、基礎工事に掛かります。

本殿場所、全体を約50センチの深さで掘削します。

全体を鉄筋で敷き詰めて、コンクリートを流し込みます。

完成した基礎ベースの上に、解体をした土台石を据えていきます。

当然、上手く合うところと合わないところが出てきます。

手加工で作ってあるものを機械を使って修正すると違和感が出るので、手加工道具を使って当時のままを復元していきます。

普段は使うことのない「1級技能士の技」がこのような時に発揮されます。

土台石を組み上げたあとは、補強のコンクリートを裏側に入れて、基礎工事完成となります。

仮移動していた本殿を新しく出来た基礎舞台に戻します。

この後は、宮大工さんが傷んだ箇所を修繕され、同時に屋根の吹き替えとなります。

屋根は、檜皮葺から銅板葺きに変更されました。

今回の基礎工事をスタートに第2弾、第3弾と続きます。

今月は春のお彼岸です!

2022年03月04日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

3月に入って少し寒さも和らいできましたね。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、彼岸がくると季節の変わり目を感じますね。

そして、彼岸=お墓参りへ行く日と考えられる方も少なくないと思います。

一般的にお彼岸は春分の日の前後3日を合わせた7日間のことです。祝日法により、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」。

秋分の日は「先祖をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」と定められています。

また春分の日と秋分の日は昼と夜の長さがほとんど同じで、太陽が真西の方角に沈みます。仏教の考え方では、西にあの世が存在する場所があるとされています。

そのため、春分の日と秋分の日は、あの世と最も距離が近くなる日と考えられました。ですから、自然とお墓へ参るという行為が行われるようになったのでしょうね。

お彼岸のお供え物は、これも皆さんご存知でしょうが、春は「ぼたもち」秋は「おはぎ」を供える事が一般的です。

ぼたもちもおはぎも、実は同じものですが、季節によって「牡丹」と「萩」にちなんで名付けられています。

時間を見つけお墓やご仏壇にお参りするというお彼岸本来の目的も果たしたいものですね。

中村 淳
中村 淳

滝野店の中村です。

先日お客様からありがたいお声を頂きました。

今回のお客様は3年前にお世話になったお客様のご親戚になります。

この度奥様がお亡くなりになり、生前施主様とお話していたお墓のイメージを形にしていきました。

施工前の様子がこちらです。

施工後の様子がこちらです。

防草工事も行いお参りのしやすい、スッキリしたお墓になりました。

お客様の声がこちらです。

いいお手伝いが出来ました。

控えめなお墓

2022年03月02日 08:00

河合 邦彦
河合 邦彦

滝野店の河合です。

昨年の夏に、とあるお客様からお声をかけて頂き、ありがたいことにお墓の依頼を受けました。

墓地区画はすでに持っておられ、あまり大きくない控えめなお墓にしたいとの事でした。

お話を聞くと、永代供養も考えたけど、自分もまだ元気だしお墓を建てて供養してあげたいと思ったとの事。

亡くなられたご主人様が控えめな性格の方だったそうで、お墓はご主人と先で自分が入るだけなので大きなお墓はしたくない、との事でした。

隣のお墓の方が洋風のお墓にされておられ、ウチも洋風にしたいなぁ、とのご希望でした。

その日の内に墓地区画も案内していただき、周囲のお墓も参考にしつつイメージを話し合いました。

河合としては初めての洋風のお墓だったので、店長や先輩の力も借り、どういう形にしていくか考えていきました。

その後何回かお店にも来て頂き、石の種類や仕上げをどうするかなど仕様を話し合い1つ1つ決めていきました。

こちらは工場で仮組みしてもらって彫刻位置や字の大きさを確認している所です。

ベストとしてはお客様にも同席してもらい、相談、確認を行いたいのですが、今回はお任せ下さるとの事で河合と工場の彫刻担当の方とで進めました。

 

最終的に決定した彫刻のイメージを実寸大で印刷して貰って、お客様にも見て頂き、ご納得頂けました。

 

こちらが完成したお墓です。

落ち葉が多い場所なので、お手入れがしやすいようにファイバーレジンで仕上げています。

またお参りがしやすい様に拝み場も広く取り、墓石とお揃いで桜色の石にしてもらいました。

実は石は当初M1-Hというやや緑がかった黒系の石にされていましたが、「同じ石に変わりはないけど、温かい色合いの石にしたい。」との事でご契約の前に変更。今回の八重桜という石を選ばれました。

ご自身も入られる永く使って頂くお墓です。納得のいくお墓にして頂きたいので、お気持ちや考えはどんどん教えて頂き、満足して頂きたいです。

お客様からも「良いお墓が出来て気に入っています。ありがとう。」とありがたいお声を頂きました。

良いお手伝いが出来たと思います。

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春らしい仏具

2022年03月01日 08:30

垣崎 美保
垣崎 美保

こんにちは。
本店の垣崎です。

もうすぐ3月3日、ひな祭りですね(*^^*)

桃の節句に合わせて春らしい女性に人気がありそうな仏具を紹介します。

鮮やかな花柄の御朱印帳。

御朱印を集めるのが楽しくなります。

寝かせる線香皿。

有田焼の線香皿に香りの良いお線香を焚いて玄関やリビングをワンランクアップ!!

有田焼 彩花5具足セット(乙女桜)

仏壇の中に桜が咲いて見た目も可愛い具足セットになります。

今はお墓も仏具も種類が豊富になってお好きな色や形・素材がございます。

お取り寄せもできますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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村からのお仕事

2022年02月28日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

滝野店の真下(ましも)です。

今回は村からのご依頼の仕事が完成しましたので、そのご紹介です。

加東市の東条地区の村からのご依頼でした。

「山頂にあるお地蔵様とその建屋を麓にある薬師堂への移設」と「別の山で祀っておられる五体力を石で薬師堂に新設して欲しい」の2点が中心のお手伝いでした。

 

お地蔵までの道のりです。舗装されていませんが、車で近くまで行くことができました。でも、なかなかの山の奥でした。

 

移設するお地蔵様とその建屋です。

 

薬師堂の移設予定地です。ここにも別のお地蔵様があり、移設する建屋にお地蔵様を2体安置させていただくことになりました。

 

更地にしてから、作業を進めさせていただきました。

 

同時進行で、五体力の作成です。像をスケッチしたものを役員様にご覧いただき、ご了解の上、作成いたしました。

 

 

完成しました。

 

建屋は老朽していた木材は新調させていただきました。3カ月間かかった大工事が完成しました。

 

無事入魂式も終わり、お参りもしやすくなり、次の世代にもバトンを託すことができたと安堵されていました。

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お墓にお水をかけました。

2022年02月25日 08:00

滝野店事務スタッフ
滝野店事務スタッフ

滝野店事務スタッフです。

 

お墓参りをするたびに、お水はどうやってかけたらいいの?と悩んでいました。

以前テレビである著名な方が、

「お墓の上からお水をかけるなんてとんでもない!

ご先祖さまの頭から水をかけるのと同じことですよ。

なんてばちあたりな。」

と言われていたからです。

 

お墓は開眼供養をされているので、墓石自体がご先祖さまや故人を表すそのものとなるという考えからですね。

お水をかける理由の一つに、ご先祖さまや故人が[餓鬼界]に落ちている可能性があり、水を欲しがっているかもしれないというものがあります。

宗派にもよりますが、仏教では、人は亡くなった後六つの世界を輪廻すると言われていて、その中の餓鬼界という所にはお水がないので、のどが渇いて仕方がないその苦しみを少しでも救ってあげようという思いからです。

他にもご先祖さまの魂をお呼びするためにお墓に水をかける、という説もあります。

墓石に水をかけることが合図となって、お墓参りに来た人の前にあらわれるというものです。

たっぷりとお水をかけることでお墓を洗い清めるという意味もあるそうです。

 

それならば上からではなくて下の方にかければいいのではと思い、

父のお墓参りの時にご住職に

「お水はどこにかけたらいいですか?」

と尋ねると、

「上からいっぱいかけてあげてください。」

と言われました。

 

少し戸惑いを感じたのですが、父のためにお経をあげてくださるご住職のおしえにならおうと思い、母とふたりでいっぱいかけました。

「わからないことは何でも聞いてください。」と言ってくださる優しいご住職です。

 

それぞれの宗派や地域の習慣によって様々な考えがあるとは思いますが、ご住職に聞いてみるのがいいと私は思います。

 

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中道 祥貴
中道 祥貴

本店の中道です。

お客様の声を頂きましたので、ご紹介させていただきます。

既存の五輪塔を残して、新規の巻き石、霊標、既存の石塔の台石を使用しての代々墓を建立されました。

施工前

配筋

ベタ基礎ベース完成

巻き石完成

石塔建立・完成

開眼式の様子

お客様の声

森奥様有り難うございました。

今後とも宜しくお願い致します。

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百か日法要までの建立

2022年02月22日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

篠山店の園中です。

今回は、百か日法要までに建てられたお客様のご紹介です。

当初は、49日の法要に合わせてお墓を建てご納骨したいとのご希望でしたが、墓石の入荷が間に合いそうにないことをご説明し、百か日法要ですることとなりました。

ニュースでも、世界的な半導体やコンテナ不足の影響により色々な物の入荷遅れが聞かれます。

墓石も御多分に漏れずに入荷が予定より遅れることが、度々発生している状況です。

まずは工事前です。

今ある外柵を解体します。

ランマーという機械で地面を締め固めていきます。

外柵の隅をステンレスの金具で固定します。

そして、完成です!

お客様からは「外柵の繋ぎが開いているとが気になっていましたが、全部解体してやり直したと聞き安心しました」と、喜んで頂けました。

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森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

前回は産地証明書についてお話いたしました。

今回はもうひとつの証明書である「加工証明書」についてお話したいと思います。

 

下のものは瀬戸内海石製品卸業連合会で発行されています「製造証明書」です。

組合に加盟されている方が加工されると発行できるそうです。

石は機械で加工されるので、どこで作っても同じなのではと思われるかもしれません。

でも実は違うのです。

特に研磨の工程は、中国の加工と日本の加工は明らかに違います。

日本の加工工場さんの中には研磨に特別なこだわりを持たれている工場が少なくありません

 

研磨の工程は一般的に、

50番→100番→200番→400番→800番→1500番→3000番→バフ

となります(細かい部分は工場により違います)。

 

手を抜きたければ途中の番手を飛ばせば楽になります。

また800番で無理やりバフを掛けてもツヤは出ます。

 

反対にこだわりだすと、3000番→8000番→20000番などと、限りなく砥石でツヤを追求される工場もあります。

おそらく両者のツヤの違いを見分けることができる人はほとんどおられないでしょう。

しかし、お墓は長い間使うものです。長い目で見れば、ツヤの持ちに差は出てきます。

 

とはいえ、とても手間がかかるので価格も高くなります。

私の個人的な意見ですが、日本の石は日本で加工して3000番までは砥石で仕上げてほしいと持っています。

そのためには国内加工が必須なのですが・・・。あとは費用との相談ですね。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く