滝野店の河合です。
先日お彼岸なのでお墓掃除に行きました。
最近お参りできていなかった親戚のお墓なのですが、苔やカビが生えていました…。
風通しや陽当たりのよくない場所など、温かく湿った環境にお墓があると、石に菌が付着し苔が発生しやすくなります。
お墓掃除用の洗剤も売っていますが、早い段階であれば水洗いで十分キレイにすることができます。
墓石の表面がツルツルに磨き上げられたものであれば、苔がつきにくく掃除で落としやすいのですが、ざらざらとした風合いの墓石だと、表面が細かく凸凹しているため汚れやすくなります。

さて、掃除を開始します。
墓石は基本的に水洗いで十分です。
水をかけながら、高いところから下のほうに向かって雑巾や軟らかいスポンジ、ブラシ等で水拭きをします。
今回は苔が固着していたのでブラシで掃除しました。
お墓掃除は、ご先祖様への供養にもなりますので、故人の身体をキレイにしてあげる気持ちで優しく、丁寧に行うとよいでしょう。

金属やヤシなどの硬いタワシは使用しないでください。
石とはいえ、硬いもので擦ると表面に細かなキズがつき、目に見えない溝に汚れが付着しやすくなってしまいます。
黒御影石などの色の濃い石材では特に、石の艶や光沢が失われる原因にもなるため使用を控えてください。
彫刻文字や蓮華など溝の細かい部分は、ナイロンなどの毛が柔らかいブラシや歯ブラシを使ったり、軍手をした指を濡らして拭くと便利です。

大気中のほこりや汚れは水分に付着しやすいため、墓石を洗ったあとは最後にタオルや吸水スポンジなどで水を拭き取ってください。
柔らかい素材であれば、洗車用のものも使えます。

キレイになりました。
お墓は数十年、百年と、長い年月使い続けるものですから、汚れを蓄積させてしまわないよう定期的にお掃除をすることが大切です。
お墓参りでお掃除をすることで、頑固な汚れが染み付いてしまうことを防げます。
しかし日々の暮らしを慌ただしく過ごす中、こまめにお墓掃除に足を運ぶのはなかなか難しいことです。
核家族化が進み、世帯人数が少なくなってきている現代では、昔に比べてお墓のお掃除や管理を少人数で行うケースが増えています。
自分達でできることは家族で分担したり、プロの墓石クリーニングサービスを利用するなど、折り合いをつけながら、できるだけ無理なく長くお墓を大切にしていきたいですね。