開眼供養って?

2021年02月09日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店の山崎です。

このブログでも何度も登場する言葉に「開眼供養(法要)」があります。

私たちの業界では、当然知っている言葉で、もちろんご存知の方も多いと思います。

しかし、それに接する機会が無ければ、まったく知らない言葉という方もおられるでしょう。

私も、この会社に入るまでは聞いたことがありませんでした。

「開眼供養」とは、お墓を新しく建てた時、またお墓を改装した時に僧侶を招いてお経をあげてもらうことを言います。

家や建物を新しく建てたら、竣工式を行うようにお墓を建てた時の儀式の事です。

もちろん、お墓だけでなく、仏壇・お位牌などでも同じ事を行います。

お墓は建ててすぐは、まだ、ただの石です。

この開眼供養を行う事によって、仏さまの魂を迎え入れる準備をします。

迎え入れて初めて拝む対象となり、「お墓」になります。

そもそも、開眼供養とは、昔、仏像制作において、一番最後に目を書き込んでいました。

それによって、仏像に魂が入るとされていた事に由来します。

宗派・地域によっては様々な呼び方があり、「入魂式」「お性根入れ」「御魂入れ」などがあります。呼び方は様々ですが、どれもお墓へ魂を入れる儀式の事です。

浄土真宗の場合は、お墓に魂を入れるという概念がないため、「建碑法要」「御移徒(おわたまし)」という法要を行います。

簡単に開眼の事を言いましたが、開眼供養をしたからと言ってお墓まいりをせずにそのままにしておくというのは寂しいです。

頻繁にとはいかないかもしれませんが、実際にお墓に行って手を合わす事が一番の供養になるでしょうね。

河合 邦彦
河合 邦彦

12月からお世話になっている滝野店新規スタッフの河合です。

色々勉強中です。

今回は時々耳にすることがある『お墓に水をかけるのは良い?悪い?』についてお話したいと思います。

お墓にお水をかける意味について

餓鬼の喉の渇きを癒すため

仏教では、死後の世界の中の一つに「餓鬼道」というものがあります。

宗旨宗派にもよりますが仏教では人は亡くなられたあと、6つの世界を輪廻(りんね)すると言われてます。

その6つの世界の中の餓鬼界(がきかい)という世界にはお水がないため、ご先祖様が喉が渇いて苦しまれています。

仏教では水のことを閼伽(あか)と言って、あの世での飢えの苦しみから救う供物の意味がありますので、お水をかける事で少しでも渇きから救う行為とされてます。

また、お墓にかける水は、墓の周辺をうろついている餓鬼(がき)への施しとも言われています。

餓鬼はつねに飢えており、普段は水を飲むこともできないのですが、お墓にかけられた水は飲むことができるといわれています。

仏教的にいいますと、墓石に水をかけるのは、そのような餓鬼にすら水をあげるという仏様の慈悲の心を象徴する行為といわれています。

 

墓石を浄めるため

お墓参りはご先祖様や故人への日頃の感謝の気持ちを込め、墓石やその周辺を綺麗に掃除します。

その際に、お水をかけることが墓石を浄める行為とされています。

お墓は普段、雨や雪などの悪天候にさらされ、日中は強い日差しを浴びることも少なくありません。

そんなお墓を故人そのものとして大切に扱う風習もあり、汚れてしまった墓石を水で綺麗にすることが供養の一つと考えられているのです。

また、ご先祖様の魂をお呼びするためにお墓に水をかけるという説もあります。

墓石に水をかけ清めることが合図になり、ご先祖様の魂がお墓参りに来た人の前にあらわれるともいわれてます。

 

お墓にお水をかけない意味について

お墓そのものを故人として扱うと先述したように、墓石は建立した時に開眼供養(お性根入れ、お魂入れ)を行い、墓石に仏様の心(魂)を入れる法要を行いますので、その時点で墓石=故人そのものになります。

お墓にお水をかけることは同時に故人やご先祖様へお水をかけてしまうことにもなります。

そのため、「冷や水を浴びせる」行為として、ご先祖様への侮辱に値すると考えることもあります。

こういった場合は直接お水をかけるのではなく、濡らしたタオルなどで墓石を拭いて浄めるという習慣がある地域も。

また、体の汚れを落とす様にタオルなどで優しく墓石を拭くことで、よりご先祖様や故人を側に感じられるためという理由もあります。

『お墓にお水をかける』行為と『お墓にお水をかけない』行為はそれぞれ、歴史や地域の習慣によって違います。

お寺にお世話になられているかたは、ご住職様にご相談されるといいかもしれません。

また、そのお家の代々の考え方もありますので、ご家族に相談されるのもいいでしょう。

どちらが正解というものはございません。

お墓を建ててそのまま放置するのではなく、お墓に行き、お墓を掃除してキレイな状態に保ち、ご先祖様や故人を思いながら、手を合わせる。という気持ちが大事なのではないでしょうか。

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経文香

2021年02月04日 08:00

垣崎 美保
垣崎 美保

本店の垣崎です。

まだまだ寒い時期が続きますが、体調崩されないようご自愛ください。

今日は森田石材店に勤めだして初めて目にしたお線香を紹介したいと思います。

それがこちらの『経文香』と呼ばれているお線香。

初めて見たときはお線香と気づきませんでした。

『経文香』は燃え尽きた灰の中に箱に書いてある文字が浮かび上がるお線香で、燃え尽きるとこんな感じになります。

お経を唱えたようなありがたい気持ちになります。

宗派によって少し違いがあります。

  • ・南無釈迦牟尼佛 →曹洞宗・臨済宗
  • ・南無阿弥陀仏  →浄土宗・浄土真宗・天台宗
  • ・南無大師偏照金剛→真言宗
  • ・南無妙法蓮華経 →日蓮宗
  • ・先祖代々供養  →共通

と色んな種類の経文香があります。

たまにはいつもと違ったお線香をと、思われる方は是非使ってみてください。

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眞下 尚利
眞下 尚利

滝野店・篠山店の真下(ましも)です。

今回は、既にある線香立の台の屋根を交換しました。

尼崎市の霊園のお客様です。当社で以前、代々墓の竿石と霊標を新しくさせていただいたお客様です。

施工前です。

 

屋根にヒビが入っていて、台も欠けています。

2018年の大阪府北部地震で落ちてしまい、このようになったそうです。

 

施工後です。屋根は新調して、台は加工しました。

花立も持ち帰って、ボーリングして、ステンレスパイプを装着しています。

もう一つの花立は地挿しパイプというものに変更させていただき、お手入れしやすいようにしています。

洗浄もさせていただき、喜ばれておられました。

延石の据直し

2021年02月02日 08:00

植木 芳匡
植木 芳匡

篠山店の植木です。

今回は、延石の据直しをさせて頂きました。

お墓参りに来るたびに、ずっと気になっていたということで、今回ご彫刻のご依頼と一緒にお手伝いさせていただきました

まずは、延石を外します。

続いてモルタルを敷き据付の準備をします。

延石が、すぐに開かないようにコーナー金具を取り付けます。

金具をしっかりとセメントで固めます。

延石の内側もセメントで塗り上げをします。

最後に土を戻して、玉砂利を入れれば完成です。

ずっと気になっていたから、きれいになってよかったと喜んでいただけました。

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仏具の買い替え時はいつ?

2021年01月29日 08:00

yamasue
yamasue

本店の山末です。

寒い日がまだまだつづきますが、先日ニュースを見ていると花粉症の流行の話をしていました。
早くても2月の上旬にはスギ花粉が飛ぶとかなんとか…。

コロナ対策につづき、花粉症対策もしていかなければいけませんね!!

さて、先般来店されたお客様が仏具を購入された際に、

「仏具っていつが替え時なの?」とおっしゃられました。

あまり深くは考えたことはありませんでしたが、調べてみると、

特にきまりはなく、法要やお彼岸の時に買い替えられる場合もあるそうです。

具足も様々な種類があり、

⇧市松模様のデザインのものや


⇧こちらの陶器は大谷焼でできたもの


⇧こちらは桜の花がきれいに彫刻されています。

店頭でお好みのものがない場合はお取り寄せもできますので、お気軽にご相談ください。

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中道 祥貴
中道 祥貴

本店の中道です。

年末のお仕事で、ファイバーレジンとブロックの洗浄のご依頼をお受けしました。

 

 

 

施工前

土をすきとり、地盤を締め固めます。

高圧洗浄機でブロックを洗浄していきます。

ブロックがきれいになりました。

下地にバラスを敷きます。

ファイバーレジン施工(五色石)

完成

キレイになったと大変喜んで頂きました。

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積み石のリフォーム工事

2021年01月27日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

本店の髙梨です。

先日、ご来店いただきましたユーザー様のお話です。

「5年ほど前にして頂いた積石が崩れてしまったので直して欲しい」との事でしたので、すぐに現地に同行いたしました。

 

 

山中の墓地でしたので、おそらく獣の通り道であったり、上から流れてきた水(鉄砲水)が押し崩したのだと予想しました。

今回は石の裏側にセメントを詰めて崩れないように積み直しをしました。

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伊達冠石の墓石

2021年01月26日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

篠山店の園中です。

今回は、伊達冠石をとっても気に入って頂けたお客様のご紹介です。

伊達冠石とは、宮城県伊具郡丸森町の大蔵山でしか採れない珍しい石です。

伊達冠石の黒檀色は徐々に鉄褐色へ変化していき、移り変わっていくさまを味わえる魅力のある石と説明すると興味を持って頂きました。

自然のありのままの姿を残したところも面白いし、お参りに行く度に変化を楽しめるお墓って、かっこいいと気に入って頂きました。

建立する場所。古い碑が多数立っていますが、古碑は撤去し霊標に仏様を刻みます。

そうするとこの広さ全てを使う必要もなくなるので、内に巻石を付け墓石をコンパクトにまとめることになりました。

土を掘り起こし、基礎を作っていきます。

栗石を敷き、採石を入れてランマーで転圧します。

型枠を組み鉄筋を配置。コンクリートを流し込みます。

延石を配置し、延石の組み合わせ部分にステンレス製の金具を取付。墓石の下にくるように納骨堂を配置。

区画内に砕石を入れ、ランマーで転圧。それぞれの部材を配置していきます。

最後に区画のまわりに砕石を入れて、防草対策のファイバーレジンを施工。

これで完成。お客様からは、霊標と外柵が、完全に磨きを掛けず艶が出ていない水磨き仕上げな所が、伊達冠の味わいと調和された仕上げになっていると喜んで頂けました。

狛犬さん

2021年01月25日 08:00

井上
井上

先日、図書館で面白い本を発見しましたw

「三田の狛犬(上)」 もちろん(下)もあります。

何が書いてあるかというと、そのまんま。

三田市内にある神社の狛犬についてです。

狛犬とは、材質、形など細かく調査されています。

三田地方は浪速石工の手で彫られた「浪速狛犬」という形態が多く、年代、作者により狛犬の形は違う。

その中でも面白いと思ったのが、尾っぽのデザイン。

横に広がったようなもの、縦に長いもの、デザインが細かいものいろいろあります。

なので、近くの神社に実際見に行ってきました!


三輪神社

我が国最古といわれる大和の国一之宮・大神神社から分祀された社。

因幡の白兎の神話で有名な大国主命をお祀りしていることもあり、兎さんも「阿吽」の口をして据えられています。

比較的きれいな狛犬さん。気になる尾っぽは、少し長め?勢いよく上にシュッと伸びた感じです。

三田天満神社

主祭神は菅原道真、大歳大神、伊弉諾尊、伊弉冉尊、大己貴命、少彦名命。

江戸時代、三田藩主九鬼氏の祈願所であった。

ご祭神菅原道真公のお使いの牛さんもいます。

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狛犬さん…古い; 頭と体のバランスが…。尾っぽは葉っぱが付いているような形で短めでした。

当店少し前にいた狛犬さん。

尾っぽは上に伸びて、サイドに渦巻が付いたデザインです。

今、いてる狛犬さん。

足の下に(左)獅子?(右)玉?があり、体つき全体がもっちゃりしてますが、後ろ姿、尾っぽは同じ感じでした。

ほんとにいろいろです。

今まで、狛犬さんをじっくり見ることがなかったので新しい発見でした。

神社巡りの楽しみの一つに、狛犬さんぜひ見てみて下さいね☆彡

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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く